いばらき産保ニュース 第1号

発行日:2007/7/5
ホームページ:https://ibarakis.johas.go.jp/
発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健推進センター 所長 小林 敏郎


このメールマガジンは、当センターをご利用いただいた方または購読を ご希望の方に、概ね月に2回、最新情報や資料をお届けするものです。  メールマガジンをお気に召さない場合は、「配信停止」と明記して、返信 くださるようお願いします。



【新着情報】
【センターからのお知らせ(お役立ち情報等)】
【新着教材情報】
【主なセミナー案内】
【コラム:水戸南町だより】

新着情報

▼ 労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱について
40歳以上の人が受ける新しい健康診断の検査項目と判定基準を検討している厚生労働省に対し、厚生労働大臣の諮問を受けていた労働政策審議会は、4月25日、「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」について「妥当と認める」という答申を行いました。 これにより、健康診断で腹囲測定が必須になりますが、これは平成20年4月からの特定健診実施に備えたものです。 なお、安全衛生規則の改正のポイントは、以下のとおりです。
第1 雇入時の健康診断及び定期健康診断の項目について、次のように改めること。
(1)腹囲の検査を追加すること。
(2)血清総コルステロールの量の検査に代えて、低比重リポ蛋白コルステロール(LDL コルステロール)の量の検査を定めること。
第2 施行は平成20年4月1日から施行すること。
詳しくは→こちらをご覧下さい。

▼ 平成19年夏季における連続休暇の実施予定状況調査結果
この度、厚生労働省では全国の1,330事業場を対象として、「平成19年夏季における連続休暇の実施予定状況調査」を実施し、その結果を以下に取りまとめ、発表しました。 調査の結果、連続休暇実施予定事業場は1,071事業場となり、調査回答事業場全体の92.9%(昨年92.5%)を占め、過去最高の実施率となっています。 また、連続休暇実施予定事業場全体の「通算した」連続休暇日数の平均は8.2日(昨年7.8日)で、なかには連続14日の夏季休暇を予定している事業場もありました。
詳しくは→こちらをご覧下さい。

▲目次へ戻る▲

センターからのお知らせ(お役立ち情報等)

  • 平成19年度 産業保健相談員名簿、勤務体制を掲載しました。
  • 熱中症にレッドカード
    熱中症の種類や特徴及び熱中症対策を記載したカードを作成しました。サイズは、ほぼA6版で、胸ポケットにもすっぽり収まりますが、屋外作業時等携帯に便利です。 希望者は、当センターまで。無料で配布いたします。
    ※厚生労働省は、熱中症による死亡災害発生状況(平成18年分)を発表しました。
    詳しくは→こちらをご覧下さい。

▲目次へ戻る▲

新着図書・教材情報(無料貸出し)

  • 女性心身医学
    日本女性心身医学会/編
    玉田太朗(同学会 理事長、(医)仁寿会 理事、自治医科大学 名誉教授)
    本庄英雄(同学会 副理事長、京都府立医科大学附属病院長、 京都府立医科大学大学院 医学研究科女性生涯医科学 教授)/編責
  • VDT作業の正しい進め方~IT時代の健康心得~ビデオ
    【概要】
    17年ぶりに新しくなった厚生労働省の衛生管理の仕方を紹介すると同時に、 作業者にとって適切な照明、採光のしかた、作業姿勢の調整、日常点検などに重点を置いて、 正しい作業の進め方を具体的に分かりやすく解説。

▲目次へ戻る▲

これから受講できるセミナー案内(無料)「2007年」

  • 7月7日(土)10:00~12:00場所:鹿嶋勤労文化会館
    テーマ「健康診断からがん治療まで:放射線の医学利用」
  • 7月14日(土)10:00~12:00場所:茨城産業保健推進センター
    テーマ「企業体の特質と社会的責任」
  • 7月19日(木)18:00~20:00場所:茨城県医師会館
    テーマ「従業員の復職をどう考えるか~精神科医と産業医の立場から~」
  • 7月26日(木)14:00~16:00場所:(株)ダイヤ分析センターつくば事業所
    テーマ「石綿の建材および環境測定の実際」
  • 7月31日(火)14:00~16:00場所:茨城産業保健推進センター
    テーマ「独り職場の駆け出し産業看護職勉強会」

▲目次へ戻る▲

コラム水戸南町だより

身体が暑さに慣れていないときが要注意――熱中症に注意しよう
うっとうしい雨の日が続きますが、この梅雨が終わると、蝉の声とともに猛暑がやってきます。 熱中症とは、高温や高湿の環境下で引き起こる障害のことを言い、高温・高湿での作業が続きますと発生しやすくなります。通常、熱けいれん、熱疲労、熱射病などに分けられ、最悪のケースでは命を落とす場合もあります。 厚生労働省の発表でも、全国で毎年20名前後の死亡労働災害が発生しており、平成18年も17件の死亡災害が報告されています。 では、熱中症は猛暑だけが原因かと言うと、そうでない場合もあります。厚生労働省の調査によれば、熱中症による死亡災害の発生時期で最も多いのは7月で、次いで8月となっていますが、5月や6月に発生した例もあります。また、作業日数別の被災状況をみると、作業開始初日から数日の間に発生しているのがほとんどで、特に作業初日又は2日目に集中して発生しているのが特徴です。 どうも身体が暑さに慣れていないときが要注意ということらしく、危険性について認識の無いまま作業が行われていることにその根本的な原因があるようです。また、熱中症と疑われる症状が現れているにもかかわらず、関係者の認識不足等により、対応が不十分であった例が認められることから、高温環境下で作業を行う場合には、作業者全員に対して、熱中症の症状、予防、緊急時の処置等についての教育や健康状態の確認等を十分行うことが重要であるといえます。 なお、熱中症の予防に対する基本的対策については、「センターからのお知らせ」をご覧下さい。


次回の第2号は、平成19年7月下旬配信予定です。
編集内容等に関するご意見・お問合せなどをお寄せください。