いばらき産保ニュース 第5号

発行日:2007/9/10
ホームページ:https://ibarakis.johas.go.jp/
発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健推進センター 所長 小林 敏郎


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新着情報

会社での「信頼感」が低下/生産性本部「産業人メンタルヘルス白書」

財団法人社会経済生産性本部は、8月29日、2007年版「産業人メンタルヘルス白書」を発表しました。
白書によれば、「会社の最高経営層に信頼感を持っている」「職場の人はみんないい人だ」「自分の思ったことは素直に他人に話せる」という人の割合は、この25年間で10~20ポイント程度下がっており、職場で経営者や上司、同僚などへの信頼感が低下しています。
また、同白書では、経営への信頼を高めるには、経営が従業員の信頼に しっかりと応えていくことが必要であると同時に、自らも問題山積の職場でも 自己コントロール感をもって働くことが出来るようにすることが課題であるとしています。
詳しくは→http://www.jpc-net.jp/

茨城県最低賃金額の改正(時間額665円)の答申/前年より10円アップ

茨城地方最低賃金審議会は、8月25日、「茨城県最低賃金」を時間額で10円引き上げるよう、茨城労働局長に答申しました。 茨城県最低賃金は、原則として、茨城県内で働く常用、臨時、パートタイマー、アルバイトなどすべての労働者に適用されます。 現在、茨城県最低賃金の時間額は655円ですが、答申どおりに10円の引上げとなれば665円(引上げ率1.53%)となり、引上げ額としても、一昨年の3円、昨年の4円を大きく上回ります。 答申どおり決定されれば、10月20日から効力が発生する見込です。

「働く人の電話相談室」開設/日本産業カウンセラー協会

9月10日の「自殺予防デー」などにあわせ、社団法人日本産業カウンセラー協会は、全国で9月10~16日に「働く人の相談相談室」を設けます。
働く上での悩みに産業カウンセラーが対応し、相談内容によっては問題解決のための専門機関を紹介します。
電話番号は、0570-007-707 時間は、午前10時~午後8時まで
相談料は無料
詳しくは→http://www.counselor.or.jp/

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センターからのお知らせ(お役立ち情報等)

9/12「平成19年度母性健康管理研修会」を開催

男女雇用機会均等法は、事業主に対して、妊娠中の女性労働者が母子保健法に基づく妊産婦健診を受診するための通院時間を確保できるようにすることなど、妊娠中及び出産後の女性労働者に必要な母性健康管理の措置の実施を義務付けています。 茨城産業保健推進センターでは、9月12日(水)午後2時から、ホテルレイクビュー水戸において「平成19年度母性健康管理研修会」を開催いたします。 参加費無料です。皆様のご参加をお待ちしております。

茨城県産業安全衛生大会で健康相談/10月3日(水)

毎年10月1日から7日まで、全国労働衛生週間が実施されます。 同期間中の啓発行事として、10月3日(水)に開催される「茨城県産業安全衛生大会」(主催:茨城労働基準協会連合会ほか)会場に特設コーナーを設け、労働者や事業主等を対象とした健康相談を実施します。
特設コーナーでは、健康相談のほか、腹囲測定、血圧測定等の健康測定も実施します。

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新着図書・教材情報(無料貸出し)

産業保健ハンドブックⅢ腰痛―臨床・予防管理・補償のすべて―・・・図書
和田攻監修日本医師会推薦/産業医学振興財団

【概要】
業務上疾病の大部分を占めているのが“腰痛”であることはあまり知られていません。しかし、毎年5,000人近くの労働者が腰痛により4日以上の休業を余儀なくされています。 このように腰痛は、産業医を始めとする産業保健スタッフにとって悩みの種となっており、その予防、管理、治療は切実な問題となっています。 本書は、腰痛の臨床、予防と管理、労災補償等について、多数の専門家が最新の知見に基づいて執筆したものであり、産業保健が関与する全ての分野が網羅されていて、 実務家にとってすぐに役立つよう編集されています。

目標管理のためのコーチング1巻~3巻(39~42分)・・・ビデオ

【概要】
管理職を対象に、目標設定⇒中間フォロー⇒評定面談という目標管理のプロセスに沿って、コーチングの進め方とポイントを学んでゆきます。 1巻では目標管理の意義を、2巻では部下の目標達成をどう支援すればよいかを、 3巻では評定面接における留意点を紹介しています。

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産業保健Q&A

健康診断は、産業医に依頼しなければならないか?

【質問】
この度、産業医を選任することとなりました。従来から健診機関に健康診断を依頼して 実施していましたが、今後、健康診断は産業医に依頼しなければならないのでしょうか。

【回答】
事業者は、労働安全衛生法第66条の規定に基づき、常時使用する労働者を雇い入れる際、及び1年以内ごとに1回定期、医師による健康診断を実施しなければなりません。 ここでいう「医師」は、必ずしも産業医をさすものではありませんから、従来どおり、 健康診断を健診機関に委託して行っても差し支えありません。
但し、健康診断の結果、異常の所見があると診断された労働者(いわゆる「有所見者」)に ついては、健康診断を担当した医師が「異常なし」「要観察」「要医療」等の区分を判断する (「医師の診断」)のとは別に、事業者は、当該労働者の健康を保持するために必要な措置に ついて、健康診断の行われた日より3ヶ月以内に医師や歯科医師の意見(「医師等の意見」)を 聴取しなければならないことになっており、ことでいう医師等とは産業医を想定しています (平成8年9月13日基発第566号)。
続きは、こちらをご覧下さい。
産業保健に関するご相談は、 こちらから

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これから受講できるセミナー案内(無料)「2007年」

  • 9月12日(水)14:00~17:30場所:ホテルレイクビュー水戸
    テーマ「母性健康管理研修会」
    日医認定
  • 9月13日(木)14:00~16:00場所:茨城産業保健推進センター
    テーマ「初級カウンセリング講座最終回」
  • 9月18日(火)14:00~16:00場所:茨城産業保健推進センター テーマ「難聴と騒音測定」
    日医認定
  • 9月20日(木)19:00~21:00場所:ワークヒル土浦研修室2
    テーマ「企業における災害発生時の被災者トリアージについて~産業医として知っておくべきこと~」
  • 9月26日(水)14:00~16:00場所:茨城産業保健推進センター
    テーマ「CPR(基本的心肺蘇生法)とAED講習会」
  • 10月4日(木)14:00~16:00:ワークヒル土浦
    テーマ「職場のメンタルヘルス実践講座」
    実力アップ
  • 10月11日(木)14:00~16:00:ワークヒル土浦
    テーマ「作業環境測定結果の読み方」
    日医認定
  • 10月11日(木)14:00~16:00:茨城産業保健推進センター
    テーマ「中級カウンセリング講座第1日目」
  • 10月14日(日)14:00~16:00:日立シビックセンター
    テーマ「過重労働対策・医師の面接指導チェックリストと改正労働安全衛生法について」
    日医認定
  • 10月17日(水)14:00~16:00:茨城産業保健推進センター
    テーマ「産業保健におけるプライバシー”個人情報保護法の施行に関連して”」
  •  10月21日(日)14:00~16:00:阿見町中央公民館テーマ「過重労働対策・医師の面接指導チェックリストと改正労働安全衛生法について」
    日医認定※10月14日と同内容です。
  • 10月24日(水)18:00~20:00:鹿嶋市商工会館
    テーマ「企業のメンタルヘルス」
    日医認定
  •  10月25日(木)14:00~16:00:INAX筑波工場テーマ「職場巡視のポイントと課題の把握の仕方」
    日医認定(実地研修)
  •  10月28日(日)14:00~16:00:真壁医師会テーマ「過重労働対策・医師の面接指導チェックリストと改正労働安全衛生法について」
    日医認定※10月14日と同内容です。注意
    「日医認定」とあるのは、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修(基礎・後期/生涯研修)です。
    「実力アップ」とあるのは、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定(基礎コース修了者)です。

注:「日医認定」とあるのは、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修(生涯研修)です。
「実力アップ」とあるのは、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定(基礎コース修了者)です。
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コラム水戸南町だより

9月10日は「自殺予防デー」

日本では、「自殺」で亡くなる人が9年連続で3万人を超えています。大切な命を守りたいという思いから、9月10日を「自殺予防デー」に、9月10日からの一週間を「自殺予防週間」として設定されました。
自殺した人や、しようとした人の8割は、事前に家族や友人に相談していなかったことが、厚生労働省研究班のまとめで分かっています。 遺族や未遂だった人の約1,700人を調査した結果、自殺の前に、「誰かに死にたい気持ちを話しましたか」という質問に、家族に相談していたのは16.3%、友人にしていたのは8.3%でした。精神科医に相談していた割合はたった3.8%で、研究班によれば「家族と友人の両方に話をしているケースもあり、全体でみれば2割程度が、事前に相談していた」としています。

自殺で亡くなられた方が生前に口にしていた言葉は、1位が「死にたい」、2位が「病気が治らない」、3位が「どことなく体調がすぐれない」、4位が「迷惑ばかりかけている」、5位が「がんばったのにうまくいかない」だそうです。 「死にたいと言っている人間は死なない」なんて言葉がありますが、これは間違いです。死にたいと言っている人間は死にます。「死にたい」というのは、その人からのS0Sです。

誰かから、「死にたい」と言われたとき、あなたならどうしますか。 一番有効な方法、それは、「私は、あなたを見捨てない」と言葉や態度ではっきり伝えることだそうです。 死にたいと言ってきた人の自殺を予防するためには、まず、ともかく、話を聴くことが大切です。
カウンセリング理論では、話を聴き、共感することが、生きる意欲につながります。 「あなたも一人ではない。そのことに、気づいてほしい」というメッセージを伝えましょう。会話(コミュニケーション)している間は、自殺できません。だから、話を聴きましょう。


次回の第6号は、平成19年9月下旬配信予定です。
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