いばらき産保ニュース 第57号

発行日:2010/5/31
ホームページ:https://ibarakis.johas.go.jp/
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発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健推進センター 所長 小林 敏郎

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【新着情報】
【これから受講できるセミナー案内(無料)】
【関連団体の実施するセミナーのご案内】
【センターからのお知らせ(お役立ち情報等)】
【メンタルヘルス対策支援センターの利用案内】
【漢方医から職場への処方箋(連載)】
【コラム:水戸南町だより】

新着情報

厚生労働省 自殺・うつ病等対策プロジェククトチーム報告

厚生労働省において、「自殺・うつ病等対策プロジェククトチーム」を設置し、 自殺防止対策とあわせて、地域・職域におけるうつ病・メンタルヘルス対策の一層の充実を 図っていくための検討を行っていましたが、5月28日に報告のとりまとめが行われました。
 報告の中で、「職場におけるメンタルヘルス対策・職場復帰支援の充実」が 5本の柱の1つに掲げられています。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jisatsu/torimatome.html

昨年の茨城県内の自殺者 768人

警察庁が13日発表した「自殺の概要」によると、 県内の1年間の自殺者数は768人で、前年の710人より58人増えています。

「じん肺法におけるじん肺健康診断等に関する検討会」報告書について

~最新の医学的知見等を基に、じん肺健康診断のあり方についての報告書がまとまりました~

  • 本報告書のポイントについては以下のとおりです。

最新の医学的知見や石綿健康被害救済法における石綿肺の取扱いを踏まえた、
じん肺健康診断についての検討結果

  1. 粉じん作業についての職歴の調査
    • じん肺法では職業性のばく露によるじん肺を取り扱うことから、 従来通り、事業者や同僚等の情報から従事状況の確認を行うことを基本とする。
  2. エックス線撮影検査及びエックス線写真の読影
    • じん肺の所見の有無は胸部エックス線写真により判断することを基本とし、 既に撮影された胸部CT写真がある場合、じん肺にかかる診断の参考にとどめる。
  3. 胸部臨床検査
    • じん肺及びじん肺の合併症の健康管理に役立てるため喫煙歴の情報を把握することは重要であり、 じん肺健康診断結果に記載することが適当。
  4. 合併症に関する検査
    • じん肺の合併症にかかる検査方法等については、新たな医学的知見を収集する等、 今後さらに知見の収集に努めることが必要。
  5. 肺機能検査
    • じん肺の閉塞性障害を評価する指標である1秒率※に加え、 その程度を評価する指標として%1秒量※を用いることが適当。
    • %肺活量※や%1秒量が一定程度低下している場合には、 動脈血液ガスを的確に評価するため、低酸素血症の指標である動脈血酸素分圧(PaO2)に加え、 ガス交換障害の指標である肺胞気動脈血酸素分圧較差(AaDO2)を考慮することが適当。
    • 肺活量及び1秒量の正常予測値として、外国人のデータを基にしたBaldwinらによる予測式等が用いられてきたが、 80歳以上を含めた日本人データを基に日本呼吸器学会が2001年に提案した予測式を用いることが適当。
    • じん肺の肺機能検査の結果、著しい肺機能障害と判定する基準については、以下のとおりとすることが適当。
    • %肺活量が60%未満の場合
    • 1秒率が70%未満であり、かつ、%1秒量が50%未満である場合
    • %肺活量が60%以上80%未満である場合、1秒率が70%未満であり、 かつ、%1秒量が50%以上80%未満である場合、または、呼吸困難度が第III度以上である場合であって、 動脈血酸素分圧(PaO2)が60 Torr以下であること、または、肺胞気動脈血酸素分圧較差(AaDO2)が限界値を超えること。
    • フローボリューム曲線の検査から求められる最大呼出位から努力肺活量の25%の肺気量における最大呼出速度(V(・)25) については、値のばらつきが大きく、他の指標に比べて信頼性に乏しいことから、肺機能検査の結果の判定に用いないこと。
    • 肺機能検査の結果及び2次検査の実施の判定に当たっては、粉じん作業の職歴、エックス線写真像、 既往歴及び過去の健康診断の結果、自覚症状及び臨床所見、その他の検査等を含めて総合的に判断すること。
  6. その他の検査
    • 近年実施されている気管支肺胞洗浄等の検査方法については、新たな医学的知見を収集する等、 今後さらに知見の収集に努めることが必要。
  7. その他
    • 肺機能検査及び検査結果の判定等に関する改定の前に、じん肺管理区分が管理4と決定され、療養を要するとされた者等について、 継続して健康管理が行われることが適当。

※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006bik.html

職場における受動喫煙防止対策に関する検討会 報告書

 厚生労働省の有識者検討会は、労働者の健康障害防止のために、 職場を全面禁煙にするか喫煙室設置の義務付けを必要とする報告書を5月26日にまとめました。
また、労働安全衛生法において受動喫煙防止対策を規定することが必要だとしています。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/05/s0526-8.html

本日 5月31日は平成22年度「世界禁煙デー」です!

 この機会に「禁煙対策」の取組みを一層進めましょう。

  1. 世界禁煙デー 5月31日(月)
    禁煙週間   5月31日(月)~6月6日(日)
  2. 禁煙週間のテーマ
    「女性と子どもをたばこの害から守ろう」

※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en/10.html

高まる肺がんの死亡率

 茨城県が今年3月に公表した「健診受診者生命予後追跡調査事業報告書」によると、
タバコを吸う人は脳卒中、虚血性心疾患、肺がんなどで死亡しやすく、
全死因でも死亡しやすいことが報告されています。(5月27日付け茨城新聞より)

定期健康診断における有所見率の改善に向けた取組みの推進について

 働く方々の定期健康診断における有所見率が平成20年には51%と初めて5割を超えています。
厚生労働省は有所見率改善に向けた取組みについて、パンフレットを作成しました。
このパンフレットには事業者が行うべきチェックリストがあります。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/1003-1.html

平成21年における茨城県内の労働災害発生状況等について

 平成21年の茨城県内における労働災害による休業災害は過去最小の2,538人、 死亡災害は2年連続30人を下回りました。全国の死亡者数は過去最小の1,075人です。
※茨城版は↓
https://jsite.mhlw.go.jp/ibaraki-roudoukyoku/library/ibaraki-roudoukyoku/wnew/houdou/houdou134.pdf PDF
※全国版は↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006cdg.html

6月1日から全国安全週間準備月間スタートです!
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」のご案内

働く方、ご家族の方、事業者・上司・同僚の方、 産業医等支援する方などが活用できるたくさんの情報が閲覧できます。
専門の相談機関、医療機関の名簿とか事例紹介など役立つ情報がたくさんあります。
※詳しくは↓
http://kokoro.mhlw.go.jp/

これから受講できるセミナー「2010年」

※ 先着順になりますので、お早めにお申込ください。
※ 有料駐車場については参加者のご負担となりますので、ご了承ください。 できるだけ公共交通機関をご利用ください。

<平成22年6月分>

  • 6月7日(月)午後2時40分~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「メンタルヘルス・ケースカンファレンス」
    講師:山村邦男
    ※このところ推進センターにメンタル不調者の個別事案の相談が増加してきています。
    「新型うつ病」などの対応に苦慮されている皆さん、 一人で悩まず、みなさんと話し合うことで解決策が見つかるかもしれません。
  • 6月8日(火)午後6時30分~午後8時30分 県南生涯学習センター
    「写真で見る職場巡視のポイントと課題の把握の仕方について」 講師:伊藤進一
    ※夜間に実施して欲しいというご要望にお答えしての「夜間のセミナー」です。
    また、内容はベテラン講師による職場巡視のセミナーです。
    ※日医認定申請予定
  • 6月10日(木)午後2時~午後4時 ワークヒル土浦
    「熱中症予防の新通達とWBGT指数の活用」
    講師:岩崎芳明
    ※このところ寒い日が続いていますが、6月に入るといよいよ「熱中症」の季節です。
    体がまだ暑さになれないこの時期が非常に危険です。熱中症予防については昨年行政通達が改正されました。
    新通達を踏まえて講師がご説明を行います。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 6月18日(金)午後3時30分~午後5時 東京医科大学茨城医療センター
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)~第1回
    講師:市来真彦、小野真吾
    ※昨年大変好評だった参加型セミナーです。参加者が自ら考えながらセミナーに参加することで、 メンタルヘルスに関する知識が確実に身につくと好評です。ご希望の多い県南地区での開催です。
    原則的に、毎回参加できる方が対象となります。特に、1回目の参加は必須となります。
    現在、個別事案の対応で苦慮している方はぜひいかがですか?
    ※締切間近です。お早めにお申込みください。セミナー日程は下記をご覧ください。
  • 6月24日(木)午後2時~午後4時 土浦市亀城プラザ
    「口腔領域でのメンタルヘルス対策~口臭の訴え~」
    講師:戒田敏之
    ※「メンタルヘルス対策」を口腔領域から考えてみましょう。
    講師はベテラン歯科医師です。大変好評なセミナーです。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定

<平成22年7月分>

  • 7月2日(金)午後3時30分~午後5時 東京医科大学茨城医療センター
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」応用編(第1回)
    講師:市来真彦、小野真吾
    ※昨年大変好評だった参加型セミナーで、昨年の入門編の参加者を対象とした応用編です。
    セミナー日程は下記をご覧ください。
  • 7月2日(金)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「作業関連疾患~特に「糖尿病」対策について」
    講師:西宮常代
    ※定期健診の有所見者が50%を超える状況が続いており、行政の最重点課題となっています。
    作業関連疾患の中でも、国民病といわれる「糖尿病」対策は非常に重要です。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月6日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「改訂「心の問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」について」
    講師:武田繁夫
    ※昨年3月に改定作業が行われた「手引き」ですが、 その改定作業の委員であった講師がわかり易く解説いたします。
    職場復帰対策で苦慮されている担当者が多いようですので、ぜひ参加されることをお勧めします。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月9日(金)午後2時~午後4時 鹿嶋勤労文化会館
    「勤労者のメンタルヘルス対策」
    講師:千々岩武陽
    ※鹿嶋地区で数少ないセミナーです。今、もっとも関心のあるメンタルヘルス対策についてのセミナーです。
    日医と実力アップも申請予定です。ぜひ、鹿嶋地区の方のご参加をお待ちしています。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月14日(水)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「放射線と健康」
    講師:大原潔
    ※放射線の治療が「がん」対策でここまできているのかと驚くような最新の情報を提供いたします。
    一般の方にもぜひお聞かせしたいセミナーです。「がん」対策に興味のある方をお誘い合わせの上ご参加ください。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月16日(金)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「心をつかむ健康教育」
    講師:河島美枝子
    ※長年健康教育に携わってきたベテラン講師がわかり易く健康教育についてご説明します。
    従業員の健康教育に携わっている方にはとても参考になると思います。参加者にも大変好評を得ているセミナーです。
    ※産業看護職実力アップ申請予定

<平成22年8月分>

  • 8月2日(月)午後2時40分~午後4時 中央ビル会議室
    「メンタルヘルス・ケースカンファレンス」
    講師:山村邦男
    ※このところ推進センターにメンタル不調者の個別事案の相談が増加してきています。
    「新型うつ病」などの対応に苦慮されている皆さん、 一人で悩まず、みなさんと話し合うことで解決策が見つかるかもしれません。
  • 8月18日(水)午後6時30分~午後8時30分 住友生命水戸ビル11階会議室
    「写真で見る職場巡視セミナー」
    講師:中谷敦
    ※産業医として経験豊富な講師が職場巡視について写真を使ってご説明をいたします。
    数少ない夜間のセミナーです。また、産業医の先生方には貴重な「実地単位」が取得できるセミナーとなります。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 8月24日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「最近の労働衛生関係法令の改正点等について」
    講師:茨城労働局担当官
    ※行政の担当官より労働衛生関係法令の改正点などを中心に解説を行っていただきます。
    ご要望の多かった関係法令の貴重なセミナーです。ぜひ、この機会にご参加ください。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 8月27日(金)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「インフルエンザ感染予防に必要な呼吸用保護具について~マスクの選択と着用方法~」
    講師:木村菊二
    ※秋に向かってインフルエンザの季節が近づいてきます。
    マスクの権威である講師がインフルエンザ対策としてのマスクの選択と着用方法について詳しく説明を行います。
    セミナー受講後に「マスク」の使い方が変わりますよ。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
<「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」>

企業の管理者にとってメンタルヘルス対策はとても重要になってきています。
そのような管理者を対象としたセミナーです。なお、産業保健スタッフの方にとっても良いセミナーだと思います。
「入門編」と「応用編」があります。初めての方はまず「入門編」にどうぞ。

  • 「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)
    職場のメンタルヘルスについての基礎的な知識を中心に学びます。
    5回にかけて学んでいただきますので、原則として、5回参加できる方が対象となります。
    (特に、第1回目の「総論」については必ず受講していただきます。)
    昨年好評だったセミナーです。聞くだけでなく、 自らが参加することでメンタルヘルスに関する知識が一層深まるセミナーです。

    1. 日程とテーマ
      第1回6月18日(金)「総論」
      第2回8月6日(金)「各論その1休職者のフォロー①」
      第3回10月1日(金)「各論その2休職者のフォロー②」
      第4回12月3日(金)「各論その3社員教育についてラインケアを中心に」
      第5回平成23年2月4日(金)「まとめ」(ケーススタディを提示しますので、一緒に考えてみましょう!)
      ※6月のみ18日。8月以降は偶数月の第1金曜日
    2. 場所と開催時間(毎回同じです)
      • 場所:東京医科大学茨城医療センター(稲敷郡阿見町中央3-20-1)
      • 開催時間:午後3時30分より午後5時
    3. 定員:20名(先着順となります。)

※講義とグループワークを行います。主体的にディスカッションに参加して頂くことを希望します。
また社内の産業保健、産業精神保健についての現状を話して頂くことがありますのでご了解下さい。

  • 「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(応用編)
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)修了者を対象に、応用編として実施するものです。
    職場のメンタルヘルスにおいて「今、ここで」困っていることを解決する方法を一緒に考えていきます。
    毎回グループディスカッションをしていきますので、主体的な参加をお願い致します。
    事前に参加者の誰が事例提示するかを決めておき、提示された事例についてディスカッションをして行きます。
    注1) 必ず1回は事例を提示して頂く予定です。ご了解下さい。
    注2) 受講決定時に、提示を希望される事例についてうかがいます。
    事例については、以下のような提示を想定しています。
    例1) ラインケア教育・啓発の資料つくりの進め方
    例2) 休職者の担当医とのアポイントメントを取る際のコツ
    例3) 休職中の社員の状態把握のコツ
    例4) 産業医の有効な使い方
    例5) 社員が休職を申し出て来たら・・・
  1. 日程(7月2日より~奇数月の第1金曜日)
    第1回7月2日(金)
    第2回9月3日(金)
    第3回11月5日(金)
    第4回平成23年1月7日(金)
    第5回平成23年3月4日(金)
  2. 場所と開催時間(毎回同じです)
    • 場所:東京医科大学茨城医療センター(稲敷郡阿見町中央3-20-1)
    • 開催時間:午後3時30分より午後5時
  3. 定員:10名

<セミナー会場案内>

【注意】
「日医認定」とあるのは、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修です。
平成22年4月からは当推進センターでは「生涯研修」のみの実施となりますのでご注意ください。
「実力アップ」とあるのは、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定です。
申請中、又は申請予定も含みます。また、「予定」とあるのは、変更されることがあります。

関連団体の実施するセミナーの利用案内

平成22年度健保連保健師・看護師連絡協議会研修会について

私たち産業看護職は、健康教育の講座やイベントを企画し実施することも重要な業務になっています。
ところが講座やイベントを企画してチラシを配っても「定員割れ」そんな悩みを持つことはありませんか。
そこで今回は「行列のできる講座とチラシのつくり方」の講師として全国を飛び回っている牟田静香先生をお招きし、 人を集め・興味を持たせる「企画力・広報力」についてご教示いただきます。今後の活動に役立ち、 現場で活かせる技術の習得ができる機会となることと思いますので、是非、皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。
また、折角の機会ですので、会員外の皆さま、企画・広報を担当する部門の方々のご参加もお待ちしています。

  1. 日時 平成22年7月15日(木)13:30~16:00
  2. 場所 ホテルレイクビュー水戸
    茨城県水戸市宮町1-6-1(水戸駅南口下車徒歩3分)
    TEL(029)224-2727*駐車場200台可
  3. 研修内容テーマ「行列のできる講座とチラシのつくり方」
    講師:NPO法人男女共同参画おおた理事長牟田静香先生
    日本産業衛生学会認定産業看護職継続教育実力アップコース認定
    実力アップⅣ-2-(2)1単位Ⅴ-1-(1)1単位
    *産業看護職継続教育手帳(実力アップコース)をご持参ください。
  4. 参加費 健保連保健師看護師・連絡協議会会員は無料、会員外は2,000円
    参加する方は、平成22年7月2日(金)までに、所属・氏名・連絡先電話番号を記入の上、 郵送またはメールで連絡をお願いします。
    〒312-0057 茨城県ひたちなか市石川町20番1
    (株)日立製作所水戸総合病院総合健診センタ保健師 加藤明美
    メール:※受付は終了しています。
    Tel:029-275-7011

センターからのお知らせ(お役立ち情報等)

「熱中症レッドカード」  好評、配布中です

茨城県内はもとより、全国からたくさんの送付依頼が続いています。
今回は多めに印刷しましたので、まだ在庫があります。ご希望がありましたら、 ホームページからお申込みください。
ただし、数に限りがありますので、大量のご希望には添えない場合もありますのでご了承ください。
なお、先着順になります。
※お申込はこちらから↓
https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/nechu
※ポスターとして使いたいというご要望にお答えして、ホームページにPDF「PDF版」で掲載いたしました。
ご自由にプリントしてお使いください。

「禁煙」対策関係の資料を配布いたします。

「禁煙週間」にぜひ、禁煙対策を取り組みましょう。

  1. 知って防ごう受動喫煙の害(A4サイズ、4ページ)
  2. 今日から始める「禁煙」スタートブック(A5サイズ、8ページ)
    ※なお、部数に限りがありますので、先着順です。
産業保健の「相談」お待ちしています!!

当センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。
(※「メール」が便利です。)費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。
また、「個人情報」は守られています。ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。
※相談フォームは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/inquiry

メンタルヘルス対策支援センターの利用案内

「メンタルヘルス対策支援センター」では、対面、電話、ファックス、メールによりメンタルヘルス 不調の予防から職場復帰までのメンタルヘルス全般についての相談、問い合わせに応じています。 メンタルヘルス対策促進員が事業場を訪問して制度の周知、助言を行っています。
平成22年度は管理者監督者の教育も実施いたします。 メンタルヘルス不調者の対応をどうしたらよいか、社内スタッフ・従業員への教育・研修をどうしたら良いか、 職場復帰支援プログラムはどのように作れば良いのかなど、メンタルヘルス全般についてのご相談に応じています。 
費用は無料です。

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」のご案内

働く方、ご家族の方、事業者・上司・同僚の方、産業医等支援する方などが活用できるたくさんの情報が 閲覧できます。
 専門の相談機関、医療機関の名簿とか事例紹介など役立つ情報がたくさんあります。
※詳しくは↓
http://kokoro.mhlw.go.jp/

【漢方医から職場への処方箋(連載)】

「漢方医から職場への処方箋」伊藤隆

※当センターの産業保健相談員で、鹿島労災病院のメンタルヘルス・和漢診療センター長の伊藤隆先生が 「労働安全衛生広報」((株)企業通信社)に現在投稿している原稿をご紹介いたします。
なお、転載に当たっては出版社の許可を得ています。また、センターのホームページにも掲載しています。

第6回花粉症の漢方~麻黄(まおう)

  1. はじめに
    花粉症の季節です。今年は飛散量が少ないと聞いておりますが、予想が的中してほしいものです。 治療に用いる抗アレルギー薬は随分と進歩してきました。 症状が発現する数週間前から服用すべきとされていますが、 最近は症状出現後に服用しても結構効くものです。 しかし、服薬後の眠気に困る方や症状を抑えきれない方は、なお少なくありません。 副腎皮質ホルモン薬は吸入薬で効けばよいのですが、 経口薬になると作用が全身に及びます。 春の短期間とはいえ、副作用が気になる薬はできれば避けたいところです。 花粉症は漢方薬で治療することができます。今回は漢方専門医が用いる薬を紹介いたしましょう。
  2. 麻黄(まおう)
    漢方薬は複数の生薬を組み合わせて用いますが、 最も強力な抗アレルギー作用を持っている生薬が麻黄です。 箒の先のような細い青い茎を用います。主成分はエフェドリンです。 明治維新まもなくの我が日本で、長井長義博士が発見したことでよく知られています。 エフェドリンは交感神経を刺激し、気管支を拡張し、咳止めにも用いられます。 発見から100年以上たった現在もなお、医薬品として用いられています。 ノーベル賞に相当する研究と言ってよいでしょう。また、プソイドエフェドリンは解熱鎮痛作用があります。 そして、麻黄のエキスには抗アレルギー作用のあることも報告されています 。麻黄だけで花粉症も喘息も治療が可能なのです。 しかし、麻黄をそのまま用いますと副作用があります。交感神経を刺激しますので、 動悸、不眠、食欲低下、ときには尿閉をきたすこともあります。漢方医学では麻黄を単独で用いることはありません。 桂皮、甘草、生姜などの生薬と一緒に煎じることで、その副作用を軽減させる工夫がなされています。 麻黄の使用に際しては漢方医学的に診察しますが、体の強さ(虚実、きょじつ)を脈の緊張等で推し量って、 麻黄は実の人には多めに、虚の人には少なめに用いることになっています。
  3. 甘草(かんぞう)
    甘味料として世界中で用いられています。 醤油、ガム、飴の大部分で使用されています。漢方薬では味を整えるよりも、 副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の作用を強める作用を期待して用いられています。 副作用として、長期服用により血圧上昇、浮腫、低カリウム血症をきたすことがあります。
  4. 試服の勧め
    漢方薬に長期服用しなければ効かないイメージがあるのは、慢性疾患に用いる機会が多いからです。 急性疾患である花粉症やかぜ症候群では効果は1服でわかります。 もちろん、薬の効き方には個人差があります。漢方薬だけでよい人、抗アレルギー薬の併用が必要な人、 いろいろです。そこで、筆者の工夫ですが、1服服用して様子をみることをお勧めしています。 服用後30分様子をみて鼻炎症状が落ち着いてくるようであれば、漢方薬だけで治療できます。 試服で治まりそうにないときに抗アレルギー薬を用いています。漢方薬と併用すると、治療効果はいっそう増します。 動悸などの副作用も大体1服目で出現します。そのときは処方を変更するのです。
  5. 漢方薬
    1. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
      構成生薬は麻黄、芍薬(しゃくやく)、五味子(ごみし)、乾姜(かんきょう)、甘草、細辛(さいしん)、 桂皮(けいひ)、半夏(はんげ)です。麻黄、乾姜、細辛には、温めて水を去る作用があります。五味子、 半夏は顔面の充血を改善します。 最もよく知られた漢方薬です。虚実中間の人に用います。麻黄の量は3g/日でやや少なめです。アレルギー性鼻炎、 喘息にも用いることができます。この薬の適応は、水様の鼻水のでるタイプです。痰も水様透明です。 膿のような濃い黄色い鼻汁や痰には細菌感染の可能性があり、抗生物質が必要です。 お腹をたたくとぽちゃんぽちゃんと音がします(胃部振水音)。 冷えやすく、蒼い顔色をしています。 通年性アレルギー患者に対する臨床効果が検討され、偽薬に対して明らかに優れた効果が立証されています。
    2. 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
      構成生薬は麻黄、石膏(せっこう)、生姜(しょうきょう)、甘草、朮(じゅつ)、大棗(たいそう)です。 石膏は甘草とともに炎症を抑えます。麻黄、朮は水を去ります。生姜、大棗は胃を守ります。 鼻炎症状のより激しいタイプに用います。実の人が適応です。麻黄の量は6g/日と多量であるため、 服用後動悸を覚えることもあります。鼻粘膜が腫脹して1日中鼻水で目がくしゃくしゃの状態にも一定程度有効です。 ここで1例を紹介いたしましょう。 52歳、女性です。2年前の春から花粉症の症状が悪化してきました。Ⅹ年2月中旬よりくしゃみ、 鼻水が始まりました。合計4種類の抗アレルギー薬、ステロイドと抗アレルギー薬の点鼻薬、 抗アレルギー点眼薬を用いていますが、症状が一向に治まりません。3月中旬初めて当センターを受診されました。 首よりも肩がひどくこるそうです。くしゃみ鼻水は1日中続き、マスクを片時もはずしていられません。 身長155cm。体重50kg。脈の緊張を強く触れました。舌に歯の痕があり、むくんでいました。また足にも浮腫があり、 実の水毒と診断しました。 症状がひどいため、漢方薬でどれだけ効くものか試服して頂きました。越婢加朮湯エキス2回分をお湯約50mlに 溶かして服用させました。すると30分後、詰まっていた左鼻がすっと通りました。そこで同エキス剤だけで治療しました。 2日までは服用するたびに軽度の頭痛を覚えましたが、鼻炎症状は軽快していきました。 6日後には調子よくマスクをはずすことができました。20日後、無症状となり休薬しました。 翌年3月、花粉症症状のため、再診されましたが、同薬の2週間服用にて軽快しました。 筆者は15年前までは花粉症には小青竜湯を第一に用いてきましたが、最近は越婢加朮湯をよく用いています。 用いる漢方薬には地域差もありましょうが、最近は花粉症の症状がより激しくなってきている印象があります。
    3. 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
      構成生薬は、麻黄、附子(ぶし)、細辛です。麻黄の量は3g/日と少なめです。 附子は最も温める作用の強い薬ですが、劇薬指定されており、医師の処方箋が必要です。 適応例では冷えが強く、小青竜湯以上に冷え冷えとした蒼い顔色をしています。 高齢者、体力消耗した例が適応です。使用頻度は前二者よりは少ないようです。 かぜ薬としても用いますが、そのときには咽痛と寒気を目標に用います。
  6. いつまで服用するか
    薬の服用は症状のある時期だけでよいはずです。季節の少し前から服用するのが理想的ですが、 症状が発現してからでも効きます。症状の軽い時期に始めることが大切です。また漢方薬は多成分系の薬剤ですので、 別の病気の治療目的で服用していたら、花粉症が軽く済んでしまったケースはよく聞く話です。 服用していた漢方薬に抗アレルギー作用のある薬が含まれていたのでしょう。 ただし、通年性に症状のでる方は花粉ではなくて家ダニなどが原因と思われます。 アレルギーに詳しい医師に相談してください。
  7. さいごに
    今回は花粉症に用いる漢方薬をご紹介いたしました。 一般薬店で市販されている漢方薬は医療用に比較して濃度が薄くなっていますが、 それなりに有効です。市販薬が無効であれば、お近くの漢方専門医にご相談ください。 ご自身の体質にあった漢方薬を一度見つけられますと、翌年もその同じ薬が効いて、 持薬にすることができます。これは花粉症に限らないことです。

詳しくは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/kenko/kenko_2#s1

コラム水戸南町だより

▼メールマガジンで連載している伊藤隆先生の漢方のセミナーを5月21日に実施しました。 漢方の試飲体験などもあり、参加者からは大変好評でした。漢方を見直した方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。 セミナー受講者からのアンケートで、「大変勉強になったが、 参加者が少ないのでもったいない」とご意見をいただきました。当センターのセミナーは「無料」で、 しかも、「良いセミナー」との評価をいただくことが多いのですが、ご指摘のとおりで、 もっとたくさんの方にお聞かせしなければと考えています。メールマガジンの読者の皆様、 ぜひ、お近くの方をお誘い合わせの上セミナーにご参加ください。

▼「事業仕分け」のその後については皆様からご心配をいただいていますが、まだ動きがありません。 6月に全国会議がありますので、何か情報が入るかもしれません。皆様にお知らせできるような情報がありましたら、 6月号でご報告いたします。

▼「野辺山ウルトラマラソン報告」です。5月16日に開催された「野辺山ウルトラマラソン」(100キロ)を 無事に完走してきました。タイムは10時間33分6秒(完走した男性985人中95位)です。 なんと、スターターが金メダリストのあの「荒川静香」さんで、私もハイタッチをしてスタートをしました。 コースの標高差が合計1200メートルという国内のウルトラマラソンで最も厳しい大会です。 スタートして10キロ位から八ヶ岳の林道を登っていきます。ここはコースのハイライトで、 青空の中に白い雪を抱いた八ヶ岳連峰の景色が何とも見事でした。

▼私は今回が2回目の参加で、前回の失敗を繰り返さないように下り坂を慎重に走り、 90キロまではまあまあの走りでしたが、あまりのアップダウンの連続で、90キロで足が動かない状態に・・・。 ここからはストレッチをしたり、給水・給食をしたり、エイドのボランティアの人達と会話をしたりして、 気分転換を図り、ひたすら「前に、前に」と心の中でかけ声をかけながら走り続け、無事ゴールすることが出来ました。 とても、とても厳しいレースでしたが、ゴール後の感動は最高でした。 今回は90キロで足が止まったものの前回のタイムを大幅に上回ったので、合格点の走りでした。

▼野辺山ウルトラマラソンはなんとコース途中で、3ヶ所、温泉入浴が可能です。 「稲子湯」とか「滝見の湯」とか魅力的な温泉ですが、私にはまだ入浴する余裕?はありません。 温泉大好きの私としては、ぜひ、一度、レース中に入浴してみたいと思っています・・・

▼次回予告!!6月は大会参加はありません。しかし、7月に参加予定の「富士登山競走」 に向けての特訓の日々となります。 「富士登山競走」というのは標高770メートルの富士吉田市役所前をスタートし、 標高3776メートルの富士山頂がゴールという「マラソン大会」?です。 しかも、制限時間が4時間30分とかなり厳しく、完走率は50%以下です。 6月は「筑波山」での特訓とか、階段登りとか、ハードな練習になりそうです。 富士登山競走の報告は7月になります。


次回の第58号は、平成22年6月下旬配信予定です。
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