いばらき産保ニュース 第58号

発行日:2010/6/30
ホームページ:https://ibarakis.johas.go.jp/
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発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健推進センター 所長 小林 敏郎

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【新着情報】
【これから受講できるセミナー案内(無料)】
【関連団体の実施するセミナーのご案内】
【センターからのお知らせ(お役立ち情報等)】
【メンタルヘルス対策支援センターの利用案内】
【漢方医から職場への処方箋(連載)】
【コラム:水戸南町だより】

新着情報

平成21年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について

~精神障害等に係る労災請求件数が前年比2割超の増加~(厚生労働省)

「過労死」等事案の労災補償状況は、請求件数は767件であり、 前年度に比べ122件(13.7%)減少となった。支給決定件数は293件であり、 前年度に比べ84件(22.3%)減少。年齢別では請求件数は50~59歳、 支給決定件数は40~49歳が最も多い。 茨城県では請求件数が9件で、前年に比べ12件の減少となった。 支給決定は3件で前年に比べ9件の減少となっている。 精神障害等事案の労災補償状況は、請求件数は1,136件であり、 前年度に比べ209件(22.5%)増加した。支給決定件数は234件であり、 前年度に比べ35件(13.0%)減少。業種別では請求件数は「医療,福祉」に分類される 「社会保険・社会福祉・介護事業」、支給決定件数は「建設業」に分類される「総合工事業」が最も多い。 年齢別では請求件数、支給決定件数ともに30~39歳が最も多い。 茨城県では請求件数は16件で前年に比べ2件の増加となった。 支給決定件数は3件で前年に比べ3件の減少となっている。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006kgm.html

熱中症による死亡災害発生状況について(厚生労働省)

厚生労働省から熱中症による死亡災害発生状況が発表されました。
平成21年の死亡者数は8人で、前年の17人に比べ大幅に減少しました。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei38/index.html

酸素欠乏症等の労働災害発生状況について(厚生労働省)

厚生労働省から平成21年の酸素欠乏症と硫化水素中毒の発生状況が発表されました。
酸素欠乏症が3件、硫化水素中毒が1件と数は少ないですが、毎年必ず発生し、 一度に多数の方が被災するという災害の特徴がありますので、十分な対策が必要です。
※パンフレットは↓
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/040325-3a.pdf

「じん肺法施行規則及び労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」の労働政策審議会に対する諮問及び同審議会からの答申について(厚生労働省)

 じん肺健康診断の判定基準が見直され、健康診断結果等の様式が変わります。
今後、厚生労働省で答申を踏まえ、省令等の改正に向けて作業が行われます。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000071km.html

自殺対策白書が公表

自殺対策白書が6月11日に閣議決定され公表されました。
自殺の現状と対策等が詳しくまとめられています。

メタボ男性、うつ病リスク2.3倍。女性は関連なし(朝日新聞)

肥満や血糖値、血圧などの異常が重なるメタボリック症候群の男性は、 そうでない男性に比べ、うつ病になる恐れが2倍以上であることが、九州大学の調査でわかった。 メタボの男性はうつ病かどうかを早めに調べ、治療につなげることが重要だと、研究チームは指摘している。

これから受講できるセミナー「2010年」

※ 先着順になりますので、お早めにお申込ください。
※ 有料駐車場については参加者のご負担となりますので、ご了承ください。 できるだけ公共交通機関をご利用ください。

<平成22年7月分>

  • 7月2日(金)午後3時~午後4時30分 東京医科大学茨城医療センター
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」応用編(第1回)
    講師:市来 真彦、小野 真吾
    ※昨年大変好評だった参加型セミナーで、昨年の入門編の参加者を対象とした応用編です。 ※昨年の入門編受講者限定です。第1回目は時間が変更になっていますのでご注意ください。 なお、本年も入門編を実施しますので、ぜひ、ご参加ください。
  • 7月6日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「改訂「心の問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」について」
      講師:武田繁夫
    ※昨年3月に改定作業が行われた「手引き」ですが、 その改定作業の委員であった講師がわかり易く解説いたします。
    職場復帰対策で苦慮されている担当者が多いようですので、ぜひ参加されることをお勧めします。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月9日(金)午後2時~午後4時 鹿嶋勤労文化会館
    「勤労者のメンタルヘルス対策」 
    講師:千々岩 武陽
    ※鹿嶋地区で数少ないセミナーです。
    今、もっとも関心のあるメンタルヘルス対策についてのセミナーです。
    日医と実力アップも申請予定です。ぜひ、鹿嶋地区の方のご参加をお待ちしています。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月14日(水)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「放射線と健康」 
    講師:大原 潔
    ※放射線の治療が「がん」対策でここまできているのかと驚くような最新の情報を提供いたします。 一般の方にもぜひお聞かせしたいセミナーです。 「がん」対策に興味のある方をお誘い合わせの上ご参加ください。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月16日(金)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「心をつかむ健康教育」 
    講師:河島 美枝子
    ※長年健康教育に携わってきたベテラン講師がわかり易く健康教育についてご説明します。 従業員の健康教育に携わっている方にはとても参考になると思います。 参加者にも大変好評を得ているセミナーです。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 7月30日(金)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室 「作業関連疾患~特に「糖尿病」対策について」 
    講師:西宮 常代
    ※定期健診の有所見者が50%を超える状況が続いており、行政の最重点課題となっています。 作業関連疾患の中でも、国民病といわれる「糖尿病」対策は非常に重要です。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
    ※都合により7月2日から日程が変更になりました。

<平成22年8月分>

  • 8月2日(月)午後2時40分~午後4時 中央ビル会議室
     「メンタルヘルス・ケースカンファレンス」 
    講師:山村 邦男
    ※このところ推進センターにメンタル不調者の個別事案の相談が増加してきています。 「新型うつ病」などの対応に苦慮されている皆さん、 一人で悩まず、みなさんと話し合うことで解決策が見つかるかもしれません。
  • 8月6日(金)午後3時~午後4時30分 東京医科大学茨城医療センター
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)~第1回
    講師:市来 真彦、小野 真吾
    ※昨年大変好評だった参加型セミナーです。参加者が自ら考えながらセミナーに参加することで、 メンタルヘルスに関する知識が確実に身につくと好評です。ご希望の多い県南地区での開催です。 原則的に、毎回参加できる方が対象となります。特に、1回目の参加は必須となります。 現在、個別事案の対応で苦慮している方はぜひいかがですか?
    ※6月に第1回目を開催予定でしたが、都合により変更になり、今回が第1回目です。
  • 8月18日(水)午後6時30分~午後8時30分 住友生命水戸ビル11階会議室
     「写真で見る職場巡視セミナー」
    講師:中谷 敦
    ※産業医として経験豊富な講師が職場巡視について写真を使ってご説明をいたします。
    数少ない夜間のセミナーです。また、産業医の先生方には貴重な「実地単位」が取得できるセミナーとなります。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 8月24日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
     「最近の労働衛生行政について~関係法令の改正点等~」
    講師:大津 徳男 ※行政の担当官より最近の労働衛生の行政の重点施策と労働衛生関係法令の改正点などを中心に解説を行っていただきます。
    ご要望の多かった関係法令の貴重なセミナーです。ぜひ、この機会にご参加ください。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 8月27日(金)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「インフルエンザ感染予防に必要な呼吸用保護具について
             ~マスクの選択と着用方法~」
    講師:木村 菊二
    ※秋に向かってインフルエンザの季節が近づいてきます。
    マスクの権威である講師がインフルエンザ対策としてのマスクの選択と着用方法について詳しく説明を行います。
    セミナー受講後に「マスク」の使い方が変わりますよ。
    ※日医認定申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定

<平成22年9月分>

  • 9月2日(木)午後2時~午後4時 ワークヒル土浦
    「局所排気装置定期自主検査の概略と実務」 
    講師:岩崎 芳明
    ※作業環境管理の工学的対策として、局所排気装置を設置している事業所は数多くあると思います。 設置した局所排気装置は労働安全衛生法第45条で定期自主検査の実施と記録の保存が義務付けられています。 今回のセミナーでは定期自主検査指針の概略と実際に自主検査するときのポイントを説明いたします。 また過去に実施しました検査結果報告書及び検査の状況写真も合わせて紹介いたします。
    ※日医認定申請予定
  • 9月3日(金)午後3時30分~午後5時 東京医科大学茨城医療センター
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」応用編(第2回)
    講師:市来 真彦、小野 真吾
  • 9月9日(木)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「行動分析学からみたリーダーシップ」 
    講師:森山 哲美
    ※昨年も受講者から大好評だった講師がリーダーシップという概念を、 行動分析学の視点から説明します。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 9月16日(木)午後2時~午後4時 茨城県医師会会議室
    「騒音性難聴について」
    講師:土屋 紀一
    ※騒音性難聴について、専門医がわかり易く解説いたします。 難聴についてのセミナーは数少ないのでぜひご参加ください。
    ※日医認定申請予定
  • 9月17日(金)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「保健面接の知識と手法」
    講師:河島 美枝子
    ※産業看護職実力アップ申請予定
    ※ベテランの講師が保健面接の知識と手法についてわかり易く説明いたします。
    産業看護職の方にとってはとても参考になるセミナーです。
  • 9月30日(木)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「改正労働基準法とメンタルヘルス」
    講師:山村 邦男
    ※経験豊富な診療内科医の講師が改正労働基準法とメンタルヘルスについて解説いたします。

◇労働衛生週間準備打合せ会
9月の労働衛生週間準備月間の行事として、各労働基準監督署のご協力を得て、 各労働基準協会と共催で下記の講演会を実施いたします。現時点で確定しているのは下記のとおりです。 こちらへの参加については各労働基準協会までお申込みください。

<筑西地区>

  • 9月8日(水)午後1時30分より 県西生涯学習センター(筑西市野殿1371)
    「改訂「心の問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」について」
    講師:武田繁夫(当センター産業保健相談員) ※筑西労働基準協会と共催で実施。申込みは筑西労働基準協会(電話0296-24-2796)まで。
    ※8/31開催場所を訂正いたしました。

<龍ヶ崎地区>

  • 9月10日(金)午後1時30分より 龍ヶ崎市文化会館(龍ヶ崎市馴馬町2612)
    「がんについて考える」
    講師:大原 潔
    ※竜ヶ崎労働基準協会と共催で実施。申込みは竜ヶ崎労働基準協会(電話0297-62-7923)まで。
<「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」>

企業の管理者にとってメンタルヘルス対策はとても重要になってきています。
そのような管理者を対象としたセミナーです。なお、産業保健スタッフの方にとっても良いセミナーだと思います。
「入門編」と「応用編」があります。初めての方はまず「入門編」にどうぞ。

  • 「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)
    職場のメンタルヘルスについての基礎的な知識を中心に学びます。
    5回にかけて学んでいただきますので、原則として、5回参加できる方が対象となります。
    (特に、第1回目の「総論」については必ず受講していただきます。)
    昨年好評だったセミナーです。聞くだけでなく、 自らが参加することでメンタルヘルスに関する知識が一層深まるセミナーです。

    1. 日程とテーマ
      第1回6月18日(金)「総論」
      第2回8月6日(金)「各論その1休職者のフォロー①」
      第3回10月1日(金)「各論その2休職者のフォロー②」
      第4回12月3日(金)「各論その3社員教育についてラインケアを中心に」
      第5回平成23年2月4日(金)「まとめ」(ケーススタディを提示しますので、一緒に考えてみましょう!)
      ※6月のみ18日。8月以降は偶数月の第1金曜日
    2. 場所と開催時間(毎回同じです)
      • 場所:東京医科大学茨城医療センター(稲敷郡阿見町中央3-20-1)
      • 開催時間:午後3時30分より午後5時
    3. 定員:20名(先着順となります。)

※講義とグループワークを行います。主体的にディスカッションに参加して頂くことを希望します。
また社内の産業保健、産業精神保健についての現状を話して頂くことがありますのでご了解下さい。

  • 「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(応用編)
    「企業の管理者のためのメンタルヘルス問題勉強会」(入門編)修了者を対象に、応用編として実施するものです。
    職場のメンタルヘルスにおいて「今、ここで」困っていることを解決する方法を一緒に考えていきます。
    毎回グループディスカッションをしていきますので、主体的な参加をお願い致します。
    事前に参加者の誰が事例提示するかを決めておき、提示された事例についてディスカッションをして行きます。
    注1) 必ず1回は事例を提示して頂く予定です。ご了解下さい。
    注2) 受講決定時に、提示を希望される事例についてうかがいます。
    事例については、以下のような提示を想定しています。
    例1) ラインケア教育・啓発の資料つくりの進め方
    例2) 休職者の担当医とのアポイントメントを取る際のコツ
    例3) 休職中の社員の状態把握のコツ
    例4) 産業医の有効な使い方
    例5) 社員が休職を申し出て来たら・・・

    1. 日程(7月2日より~奇数月の第1金曜日)
      第1回 7月2日(金)
      第2回 9月3日(金)
      第3回 11月5日(金)
      第4回 平成23年1月7日(金)
      第5回 平成23年3月4日(金)
    2.  場所と開催時間(毎回同じです)
      • 場所:東京医科大学茨城医療センター(稲敷郡阿見町中央3-20-1)
      • 開催時間:午後3時30分より午後5時
    3. 定員:10名

<セミナー会場案内>

【注意】
「日医認定」とあるのは、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修です。
平成22年4月からは当推進センターでは「生涯研修」のみの実施となりますのでご注意ください。
「実力アップ」とあるのは、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定です。
申請中、又は申請予定も含みます。また、「予定」とあるのは、変更されることがあります。

関連団体の実施するセミナーの利用案内

平成22年度健保連保健師・看護師連絡協議会研修会について

私たち産業看護職は、健康教育の講座やイベントを企画し実施することも重要な業務になっています。
ところが講座やイベントを企画してチラシを配っても「定員割れ」そんな悩みを持つことはありませんか。
そこで今回は「行列のできる講座とチラシのつくり方」の講師として全国を飛び回っている牟田静香先生をお招きし、 人を集め・興味を持たせる「企画力・広報力」についてご教示いただきます。今後の活動に役立ち、 現場で活かせる技術の習得ができる機会となることと思いますので、是非、皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。
また、折角の機会ですので、会員外の皆さま、企画・広報を担当する部門の方々のご参加もお待ちしています。

  1. 日時 平成22年7月15日(木)13:30~16:00
  2. 場所 ホテルレイクビュー水戸
    茨城県水戸市宮町1-6-1(水戸駅南口下車徒歩3分)
    TEL(029)224-2727*駐車場200台可
  3. 研修内容テーマ「行列のできる講座とチラシのつくり方」
    講師:NPO法人男女共同参画おおた理事長牟田静香先生
    日本産業衛生学会認定産業看護職継続教育実力アップコース認定
    実力アップⅣ-2-(2)1単位Ⅴ-1-(1)1単位
    *産業看護職継続教育手帳(実力アップコース)をご持参ください。
  4. 参加費 健保連保健師看護師・連絡協議会会員は無料、会員外は2,000円
    参加する方は、平成22年7月2日(金)までに、所属・氏名・連絡先電話番号を記入の上、 郵送またはメールで連絡をお願いします。
    〒312-0057 茨城県ひたちなか市石川町20番1
    (株)日立製作所水戸総合病院総合健診センタ保健師 加藤明美
    メール:※受付は終了しています。
    Tel:029-275-7011

センターからのお知らせ(お役立ち情報等)

「熱中症レッドカード」  好評、配布中です

茨城県内はもとより、全国からたくさんの送付依頼が続いています。
今回は多めに印刷しましたので、まだ在庫があります。ご希望がありましたら、 ホームページからお申込みください。
ただし、数に限りがありますので、大量のご希望には添えない場合もありますのでご了承ください。
なお、先着順になります。
※お申込はこちらから↓
https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/nechu
※ポスターとして使いたいというご要望にお答えして、ホームページにPDF「PDF版」で掲載いたしました。
ご自由にプリントしてお使いください。

広報誌「勤労者医療」に当センターが紹介されました。

労働者健康福祉機構で発行している「勤労者医療」(2010年SPRING)に当センターの紹介が掲載されています。 ぜひ、ご覧ください。
※詳しくは↓
http://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/jigyogaiyo/kouhoushi/pdf/2010spring.pdf

産業保健の「相談」お待ちしています!!

当センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。(※「メール」が便利です。)
費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。
また、「個人情報」は守られています。ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。
※相談フォームは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/inquiry

メンタルヘルス対策支援センターの利用案内

「メンタルヘルス対策支援センター」では、対面、電話、ファックス、メールによりメンタルヘルス 不調の予防から職場復帰までのメンタルヘルス全般についての相談、問い合わせに応じています。 メンタルヘルス対策促進員が事業場を訪問して制度の周知、助言を行っています。
平成22年度は管理者監督者の教育も実施いたします。 メンタルヘルス不調者の対応をどうしたらよいか、社内スタッフ・従業員への教育・研修をどうしたら良いか、 職場復帰支援プログラムはどのように作れば良いのかなど、メンタルヘルス全般についてのご相談に応じています。 
費用は無料です。

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」のご案内

働く方、ご家族の方、事業者・上司・同僚の方、産業医等支援する方などが活用できるたくさんの情報が 閲覧できます。
 専門の相談機関、医療機関の名簿とか事例紹介など役立つ情報がたくさんあります。
※詳しくは↓
http://kokoro.mhlw.go.jp/

【漢方医から職場への処方箋(連載)】

「漢方医から職場への処方箋」伊藤隆

※当センターの産業保健相談員で、鹿島労災病院のメンタルヘルス・和漢診療センター長の伊藤隆先生が 「労働安全衛生広報」((株)企業通信社)に現在投稿している原稿をご紹介いたします。
なお、転載に当たっては出版社の許可を得ています。また、センターのホームページにも掲載しています。

第7回 便と便秘 ~大黄、芒硝、加味逍遥散
            (だいおう、ぼうしょう、かみしょうようさん)

  1. はじめに
    体調の善し悪しを判断する指標は沢山ありますが、便はそのうちで最も優れた指標です。 赤ちゃんは風邪などで体調を悪化させることが度々ですが、回復するときには決まって形のよい便がでます。 皆さんもお酒を飲み過ぎたりして、便の形や色に変化を生じた経験があるでしょう? 今日は便のお話です。汚ない!なんておっしゃってはいけません。健康にはとても重要なお話なのです。
  2. 健康的な便
    健康的な便とはどういうものでしょうか?医学書にはほとんど書いてありません。病気の本ですからね。 養生に関する書物には「1日1~2回、特に朝にある。」「便意を催してから、 比較的苦労せずに排便できる。」「柔らかくて香ばしく、形はバナナ状。」 「排便後に尻を拭く紙が殆ど必要ない。」などと書いてあります。 このような便のときが最も健康的ではないでしょうか。
  3. 便秘とは
    現代医学では大便は毎日なくてもよいことになっています。 3日に1回くらいでも何の症状もない場合は便秘とは言いません。 数日以上排便がなく、かつ排便間隔が不規則になって始めて便秘と呼ばれます。 多くの便秘例では、多少なりとも腹部膨満感、不快感、下腹部痛を自覚しています。消化器症状だけでなく、 頭痛、めまいを呈する場合もあります。 症状がないと言う人でも、漢方医が診察すると、頭痛、冷え症、 いらいらしやすい等の自律神経失調様症状をもっていることが少なくありません。
  4. 排便は朝が自然
    胃結腸反射をご存知でしょうか。食事が胃に入ると神経反射で排便が促進されるのです。 この反射は朝が最も起きやすいとされています。胃袋は一晩空っぽになった後ですので、 刺激になるのでしょう。また自律神経のバランスからいうと、人間は午前中副交感神経優位で排便しやすく、 午後は交感神経優位で活動に適しているそうです。午後に下剤を飲んで排便しようとするのは、 自律神経のバランスに反しますので、効きにくい可能性があります。
  5. 排便を習慣づける
    便秘は習慣です。朝排便する余裕のない人が便秘になります。主婦は朝トイレに入る時間がありません。 便意を催しても夫や子供の食事の準備、後片づけ、掃除等をしている間に便意は消失、排便の機会が失われ、便秘になります。 すると下剤を服用する。量を増やしていく。飲まないと排便できなくなる。まさに悪循環です。 多くの便秘例は便意がないとトイレに行きません。悪しき習慣が身についています。 それではいつまでも下剤から卒業できません。便意がなくても朝は力んでみましょう。

    1. 毎朝コップ一杯の水を飲みましょう。便意がなくても5分間トイレで力んでください。
      忙しくて時間がとれない方は5分早起きして、その時間で力む時間を作ってください。
    2. 運動をしましょう。歩くことから始めましょう。歩けない方もできるだけ腹筋を動かすようにしてください。
      食物繊維の摂取もこころがけてください。
      あなたが数十年かかって作った習慣です。2~3日試みて上手くいかなくてもあきらめてはいけません。
      日常生活を変えるのですから、容易ではないはずです。気長に続けてみてください。
      すでに下剤を長く服用してきた方は、急に休薬しても上手くいかない可能性があります。医師の指導の下、 下剤を減量しながら行ってください。他の西洋薬の副作用で便秘している方については、担当医との相談が必須です。
  6. 漢方治療の意義
    漢方薬は単なる下剤ではありません。理論があります。
    瀉下作用を有する生薬は沢山ありますが、その中で最も用いられているのが大黄(だいおう)です。
    その理由は瀉下作用以外の作用にあるようです。すなわち、精神を安定する作用、血液のめぐりをよくする作用、 内毒素を有する細菌を腸管から洗い流す作用など、大黄は多くの作用を持っているのです。
    便秘すると、体をめぐる気が下半身で妨げられ上半身に滞ります。すると頭部などの上半身の痛みや熱感が悪化しやすくなります。
    排便が毎日きちんとなされていると、気のめぐりが良くなり、様々な症状を改善することができます。
    顔面に皮疹の著しいアトピー性皮膚炎の患者さんで、便秘している方がいたら、是非便通を促してあげてください。それだけで顔の赤味が改善する可能性があります。
    一般に、毎日便通をつけることで体調が改善される例はとても多いです。便秘しやすい方は、毎朝1回排便がある、 それだけで一日を爽やかにすごせます。
  7. 通常の下剤と漢方薬の比較
    下剤は数種類ありますが、頻用されているものとしては刺激性下剤と浸透圧性下剤があります。
    刺激性下剤としては、大黄、センナ、アロエなどがあります。腸管を化学的に刺激して蠕動を亢進させます。
    腹痛をきたしやすい傾向があります。浸透圧性下剤の代表はマグネシウム塩などの塩類下剤です。
    大腸検査前に服用するマグコロール、ニフレックもこの部類です。
    腸粘膜が半透膜なので、浸透圧を利用して腸内に水を多量に引き、腸の蠕動運動を亢進させます。
    漢方薬は数種類の生薬から構成されていますが、瀉下作用の強さから3段階に分けられます。
    鍵となるのは、刺激性下剤である大黄と、浸透圧性下剤である芒硝(ぼうしょう、硫酸マグネシウム)の二つの生薬です。
    瀉下作用は、大黄と芒硝の両方を含む薬が最も強く、次いで大黄だけを含む薬、大黄も芒硝も入らない薬、の順になります。
    瀉下作用の強さが明確になっているのは漢方薬の特徴です。頑固な便秘には大黄と芒硝の両方を含む薬を用います。
    反対に下剤に弱い人には大黄も芒硝も使わない薬にします。
  8. 症例
    西洋薬による治療が上手くいかず、漢方薬で改善した便秘と腹満の一例をお示ししましょう。
    60歳、女性です。20歳代から便秘、腹満、腹痛をくりかえしてきました。
    下剤を服用すると腹が痛くなるので、あまり服用しないように気をつけています。
    50歳より顔面に熱感がきて、大汗をかきます。足が冷え、毎年10月からあんかを手放すことができません。
    友人の勧めで、9月中旬に受診されました。症状を伺いますと、朝早く目が覚める。
    暑がりで寒がり。熱くなったり寒くなったりと更年期症候群と考えられました。
    身長155cm。体重55kg。腹の緊張は中等度より弱と少し虚証でした。
    加味逍遥散(かみしょうようさん)エキスを朝夕1包ずつ食前に服用していただきました。
    数日の服薬で便通は毎日でるようになり、腹満は大いに改善しました。汗も減りました。
    加味逍遥散は更年期障害の薬として有名な漢方薬ですが、月経障害、うつ気分にも有効です。
    構成生薬の当帰(とうき)などに含まれる脂肪が、腸管の蠕動を刺激して穏やかに便通を促進します。
    大黄などの刺激性下剤では腹痛をきたしやすい方(虚証)に適したお薬です。
  9. 最後に
    「快食、快眠、快便」とはよくぞ言ったもの、健康の基本ですね。
    あなたの今朝の便はいかがでしたか?皆様のご健康を願っております。

【参考文献】吉利和:内科診断学、P.263,金芳堂、東京、1978.

詳しくは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/kenko/kenko_2#s2

コラム水戸南町だより

▼6月17日、18日に全国所長会議・副所長会議がありました。 会議は予想どおり「事業仕分け」の問題で大紛糾の会議となりました。 推進センターを3分の1に縮減するという仕分け結果ですが、 どこのセンターを廃止して、どこを残すかという方針もこれからのようです。 8月末の来年度予算の概算要求の時期には方向性が見えてくるようです。 新たな情報が入りましたらお知らせします。

▼「事業仕分け」ショックに負けずに、後半のセミナーを計画しています。 新たな講師の先生を開拓し、新規のセミナーもいろいろと企画しています。 皆さんが参加しやすいように早めの広報を心がけでいます。ぜひ、ご参加ください。

▼サッカーの「ワールドカップ」に日本中が熱狂しましたね。 大会前の親善試合では連戦連敗であまり期待していなかったのですが、 大会に入ってからは見違えるようなチームに変身し、素晴らしい試合の連続でした。 昨日のパラグアイ戦も力では相手が数段上だったと思いますが、よく守り抜き、負けはしましたが、 選手たちは良い試合を見せてくれました。スポーツは素晴らしいですね。でも、今日は寝不足の人達が多いのでは???

▼「クールビズ」が定着してきたようです。小泉首相の頃から政府が広報に力を入れ、少しずつ浸透し、 今では、電車でも上着でネクタイの方は少なくなってきました。私も最初は抵抗がありましたが、 ネクタイを外してみると、その快適さにすっかり慣れてしまいました。事務室の冷房の温度設定も随分違ってきますので、 皆さんもぜひ、夏場はクールビズを実施しましょう。

▼6月は大会参加はありませんでした。5月の野辺山ウルトラマラソン(100キロ)の疲れも取れ、 7月参加予定の「富士登山競走」に向けてのしっかり走り込みをしています。 先週末は山形県の蔵王に出かけたので、土日と2日間、蔵王山での特訓を実施しました。 土曜日は夕方から地蔵岳(標高1,736メートル)を、日曜日は雨の中、朝5時から朝食前に熊野岳(標高1,840メートル) の「トレイルラン」を実施しました。熊野岳の時は、半袖のTシャツという軽装で登ったのですが、 山頂付近では風雨が強く、あまりの寒さに体が動かなくなる状態になりました。大事には至りませんでしたが、 山を甘く見てはいけませんね。

▼梅雨入りしていますが、雨の中でも走っています。毎週水曜日は「千波湖」で練習をする日にしていますが、 16日の水曜日は集中豪雨に見舞われ、走り出して間もなく、コースに水が溢れ、足首を超えるような状態に・・・。 この時ばかりは、さすがに、走るのは諦め、2周で止めました。「千波湖」はちょうど3キロの周回コースになっており、 ウォーキングにもジョギングにも最高の環境です。景色もなかなかのものですよ。皆さんもいかがでしょうか? 最近は女性が激増です。

▼来月の予告。「富士登山競走」の結果報告になります。標高3,776メートルの富士山は私に微笑んでくれるのでしょうか?


次回の第59号は、平成22年7月下旬配信予定です。
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