いばらき産保ニュース 第60号

発行日:2010/8/31
ホームページ:https://ibarakis.johas.go.jp/
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発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健推進センター 所長 小林 敏郎

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【新着情報】
【これから受講できるセミナー案内(無料)】
【全国労働衛生週間について】
【茨城県産業安全衛生大会】
【センターからのお知らせ(お役立ち情報等)】
【メンタルヘルス対策支援センターの利用案内】
【漢方医から職場への処方箋(連載)】
【コラム:水戸南町だより】

新着情報

新型インフルエンザ(A/H1N1)に対する今後の取組み

政府は本年8月27日付で、今回の新型インフルエンザ(A/H1N1)について、 政府全体として緊急的かつ総合的に対処すべき事態は収束しつつあるものと判断し、 通常の感染症としての対応する体制に切り替えると発表しています。
※詳しくは↓ 
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100830-02.pdf
※なお、今後の厚生労働省の取り組みはこちらで↓ 
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100830-01.pdf

定期健康診断における有所見率の改善のための取り組みについて

茨城労働局では、労働安全衛生規則第44条及び第45条の規定の健康診断における有所見率が50%を超える状況を踏まえ、 定期健康診断における有所見率の改善のための取り組みを全国労働衛生週間及びその準備月間において重点的な取組みを行うよう 呼びかけています。
※具体的な取組みについてのパンフレットはこちら↓ 
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1003-1a.pdf

「自殺予防週間」について

自殺予防週間は、この期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて、 国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくしていくとともに、 命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対応方法及び 自殺者の親族等に対する支援の必要性等について国民の理解の促進を図ることを目的としています。
・期間:9月10日から16日まで

平成22年度「循環器疾患予防月間」について

茨城県では循環器疾患の死亡率が他都道府県と比較して高いことから、 9月を「循環器疾患予防月間」として位置づけ、生活習慣病の予防に関する普及啓発に努めているところです。

  • 期間:9月1日~30日
  • キャンペーンスローガン
    1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ
全国作業環境測定・評価推進運動について
  • 実施期間:9月1日~30日
  • 標語:正しい測定 確かな評価 生かして安心 快適職場
  • 中央シンポジウム
    9月9日(木) 午後1時10分~午後5時
    「女性と仕事の未来館」4階ホール
    参加料 資料代 2,000円
うつ兆候 問診でチェック

政府が2011年度からの導入を目指す、企業の健康診断でうつ病などの精神疾患の兆候を調べる制度の概要が明らかになった。
 医師の問診に、うつ病などの兆候である不眠や頭痛の有無などを盛り込み、 所見があれば専門医が診断する。プライバシーに配慮して企業側には所見の有無だけを伝え、詳細は伝えない方針だ。  企業の健康診断に精神疾患に関する項目を盛り込む方針は、長妻厚労相が4月に表明し、 厚生労働省が実施方法を検討してきた。その結果、健診項目に精神疾患の有無を盛り込めば、 専門医の判断が不可欠となることから、すべての企業に実施を求めることは困難と判断。 うつ病などの兆候として表れる自覚症状のチェックにとどめ、 所見があった場合だけ専門医の診断に進むという2段階で実施することとした。(読売新聞8.17)

自殺未遂患者6割、境界性パーソナリティ障害 病院調査

向精神薬を大量に飲んだりリストカットを繰り返すなど、 自殺に関連する行動で精神科に入院した患者の約6割が、 若年層に多い「境界性パーソナリティー障害」と診断されていたことが、 東京都立松沢病院の研究でわかった。
日本の自殺予防の施策は中高年のうつ病が中心だが、若い世代への対策も必要と専門家は指摘する。(朝日新聞8.30)

これから受講できるセミナー「2010年」

※ 先着順になりますので、お早めにお申込ください。
※ 有料駐車場については参加者のご負担となりますので、ご了承ください。 できるだけ公共交通機関をご利用ください。

<平成22年9月分>

  • 9月2日(木)午後2時~午後4時 ワークヒル土浦
    「局所排気装置定期自主検査の概略と実務」
    講師:岩崎 芳明(産業保健相談員、 (株)三菱化学アナリテックつくば分析事業所長)
    ※今回のセミナーでは定期自主検査指針の概略と実際に自主検査するときのポイントを説明いたします。
    また過去に実施しました検査結果報告書及び検査の状況写真も合わせて紹介いたします。
    ※日医認定(専門)申請予定
  • 9月15日(水)午後1時~午後3時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「行動分析学からみたリーダーシップ」
    講師:森山 哲美(常磐大学副学長、臨床心理士)
    ※昨年も受講者から大好評だった講師が「リーダーシップ」という概念を、行動分析学の視点から説明します。
    ※産業看護職実力アップ申請予定
    ※日程が変更になりました。
  • 9月16日(木)午後2時~午後4時 茨城県医師会会議室
    「騒音性難聴について」
    講師:土屋 紀一(土屋耳鼻咽喉科医院院長)
    ※騒音性難聴について、専門医がわかり易く解説いたします。
    難聴についてのセミナーは数少ないので貴重です。
    また、10月19日には騒音測定と防音対策のセミナーも予定しています。ぜひご参加ください。
    ※日医認定(専門)申請予定
  • 9月17日(金)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「保健面接の知識と手法」
    講師:河島 美枝子(産業保健相談員、元大分県立看護科学大学精神看護学教授)
    ※産業看護職実力アップ申請予定
    ※ベテランの講師が保健面接の知識と手法についてわかり易く説明いたします。
    産業看護職の方だけでなく、産業保健スタッフにとって、とても参考になるセミナーです。
  • 9月30日(木)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「改正労働基準法とメンタルヘルス」
    講師:山村 邦男(産業保健相談員、山村医院院長)
    ※経験豊富な心療内科医の講師が今回改正された労働基準法とメンタルヘルスについて解説いたします。

<平成22年10月分>

  • 10月1日(金)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「作業環境の測定機器の取り扱いと保守管理について」
    講師:番 博道(産業保健相談員、高圧ガス保安協会調査役)
    ※作業環境測定の機器の取り扱いと保守管理について講師がわかり易く説明いたします。
    ※日医認定(実地)申請予定
  • 10月4日(月)午後2時40分~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「メンタルヘルス・ケースカンファレンス」
    講師:山村 邦男(産業保健相談員、山村医院院長)
    ※現在、対応に困っている事例をお持ちの方、 また、事例がなくても参加可能です。少人数のセミナーですので、 講師からじっくりアドバイスを受けることができますよ。
  • 10月19日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「騒音測定のコツと防音対策のポイント」
    講師:番 博道(産業保健相談員、高圧ガス保安協会調査役)
    ※騒音対策はとても難しいと言われています。
    長年、労働衛生工学を担当しているベテラン講師がわかり易く、 騒音対策について解説いたします。9月16日の難聴のセミナーと併せてご参加ください。
    ※日医認定(実地)申請予定
  • 10月22日(金)午後6時30分~午後8時30分 県南生涯学習センター
    「労災補償制度について~労災補償制度の仕組みと業務上疾病の判断基準等~」
     講師:飯塚 克己(前茨城労働局労働保険徴収室長、社会保険労務士)
    ※労災補償制度の仕組みと、業務上疾病の判断基準について、 行政の第一線で担当していた講師がわかり易く説明いたします。 労災保険制度の基本をご理解いただく予定です。3回シリーズの第1回です。
    ※日医認定(更新)申請予定
  • 10月26日(火)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「職場での化学物質管理の進め方」
    講師:武田 繁夫(産業保健相談員、三菱化学(株)人事部健康支援センターグループマネージャー)
    ※職場ではたくさんの化学物質が使用されています。
    有機溶剤、特定化学物質など職場での化学物質の管理の進め方について説明いたします。 このテーマのセミナーは数少ないので、貴重ですよ。
    ※日医認定(専門)申請予定
  • 10月27日(水)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントセミナー(Ⅰ)~ストレスの正しい理解とメンタルヘルス不調の見分け方~」
     講師:小川 邦治(日立製作所日立健康管理センタカウンセラー・臨床心理士)
    ※昨年大変好評だったセミナーです。管理職の方のみでなく、産業保健スタッフの方にも大変参考になるセミナーです。
    ※4回シリーズですが、それぞれに参加申込ができます。

<平成22年11月分>

  • 11月2日(火)午後1時30分~午後2時30分 住友生命水戸ビル11階会議室
    「呼吸用保護具に係る関係法令について」 講師:大津 徳男(茨城労働局労働衛生専門官)
    ※呼吸用保護具について、法令上どのように規定されているかを行政の専門官が詳しく解説いたします。
    このセミナーに続いて、マスクについての実地研修も計画していますので、併せて受講してください。(単独の受講も可能です。)
    ※日医認定(更新)申請予定
  • 11月2日(火)午後2時30分~午後4時30分 住友生命水戸ビル11階会議室
    「粉じん作業等における呼吸用保護具の役割~性能と構造、フィッティングチェックについて~」
     講師:木村 菊二(産業保健相談員、労働科学研究所名誉研究員)
    ※マスクの専門家である講師が粉じん作業についての呼吸用保護具の役割、 性能と構造、フィッティングチェックについて、参加者に体験してもらいながら説明を行っていきます。
    当日はこのセミナーの前に、法令のセミナーもありますので、併せて受講してください。(単独の受講も可能です。)
    ※日医認定(実地)申請予定
  • 11月4日(木)午後1時30分~午後4時30分
     日立オートモティブシステムズ(株)佐和事業所(ひたちなか市高場2520)
    「産業医の職場巡視について(実習)」
    講師:中谷 敦(産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ産業医)
    ※産業医として経験豊富な講師が実際の工場を巡視しながら、 職場巡視のポイントについて説明いたします。
    募集定員が少ないので、お早めにお申込みください。定員は20名です。(先着順)
    ※日医認定(実地)申請予定
  • 11月16日(火)午後3時半~午後5時半 住友生命水戸ビル11階会議室
    「管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントセミナー(Ⅱ)
    「管理職のためのコミュニケーションスキル」
    講師:常磐大学人間科学部准教授・臨床心理士 馬場 久美子先生
    ※メンタルヘルス不全の3つのサイン(身体面、行動面、精神面)への気づきと、 それぞれのサインが現れた時の留意点、傾聴とコミュニケーションについて説明します。4回シリーズの2回目です。
  • 11月19日(金)午後2時~午後4時 県南生涯学習センター
    「作業関連疾患~特に「糖尿病」対策について」
    講師:西宮 常代(産業保健相談員、西宮医院副院長)
    ※作業関連疾患としての「糖尿病」対策について解りやすく説明いたします。
    ご要望の多かった県南地区での開催です。
    ※日医認定(専門)申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 11月20日(土)午後1時30分~午後5時20分 ホテルグリーンコア土浦
    「産業医に対するメンタルヘルス対策等研修会」
     講師:友常祐介(日本原子力研究開発機構産業医)、中谷敦(産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ産業医)
    ①労働安全衛生法における職場のメンタルヘルス対策
    ②職場復帰支援対策
    ③労働安全衛生法における長時間労働に対する医師による面接指導等の手法
    ※今年度は県南地区での開催としました。
    ※厚生労働省からの委託事業として労働者健康福祉機構が受託し実施するものです。
    ※日医認定(専門3.5単位)申請予定
  • 11月25日(木)午後2時~午後4時 住友生命水戸ビル11階会議室
    「産業保健懇談会 職場のストレスとメンタルヘルス~最近の動向と課題~」
    講師:原谷 隆史(独)労働安全衛生総合研究所 作業条件適応研究部ループ 部長)
    ※講師の講演の後、講師との意見交換を行う予定です。メンタルヘルス対策についての新しい情報を得る良い機会です。 たくさんの方の参加をお待ちしています。
    ※日医認定(専門)申請予定
    ※産業看護職実力アップ申請予定
  • 11月27日(土)午後1時30分~午後4時40分 ホテルグリーンコア土浦
    「精神科医等に対する産業保健に関する研修」
    講師:友常祐介(日本原子力研究開発機構産業医)、 中谷敦(産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ産業医)
    ①産業保健概論、職場のメンタルヘルス対策、職場復帰支援対策
    ②職場のメンタルヘルス対策の事例検討
    ※今年度は県南地区での開催としました。
    ※厚生労働省からの委託事業として労働者健康福祉機構が受託し実施するものです。
    ※日医認定(専門3単位)申請予定

<「メタボ対策」集中セミナー>

  • 11月13日(土)午後1時30分~午後5時 茨城県立健康プラザ
    「食生活改善と運動習慣でメタボリック・シンドローム予防」
    ~スマートダイエット、スマートエクササイズで元気長寿実現~

    1. 健康講話(総論) 講師:筑波大学大学院人間総合科学研究科 スポーツ医学専攻 教授 田中喜代次
    2. スマートダイエット(食事栄養)講話 講師:筑波大学発研究成果活用企業 (株)THF 管理栄養士 塙良子
    3. スマートエクササイズ(運動実習) 講師:筑波大学大学院人間総合科学研究科 体育学専攻、(株)THF健康運動指導士 大月直美

※メタボ対策でたくさんの実績を上げている筑波大学の田中喜代次教授にお願いして企画した集中セミナーです。 総論、食事・栄養、運動という3つの部門の講師が具体的な事例を踏まえ、 どのような取組みをしたら良いかを説明いたします。たくさんの方が参加しやすいように土曜日の午後に計画しました。
※運動の実技がありますので、運動のできる服装、運動靴でご参加ください。
※日医の産業医の単位と看護実力アップの単位についてはすべてを受講しないと対象になりませんのでご注意ください。
※日医認定(実地3.5単位)申請予定
※産業看護職実力アップ申請予定

<セミナー会場案内>

【注意】
「日医認定」とあるのは、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修です。
平成22年4月からは当推進センターでは「生涯研修」のみの実施となりましたのでご注意ください。
「実力アップ」とあるのは、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定です。
申請中、又は申請予定も含みます。また、「予定」とあるのは、変更されることがあります。

全国労働衛生週間について

平成22年度 全国労働衛生週間の実施について ~10月1日から7日まで~

<平成22年度スローガン>
「心の健康維持・増進 全員参加でメンタルヘルス」

全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善等の労働衛生に関する国民の意識を高めるとともに、 職場での自主的な活動を促して労働者の健康の確保等を図ることを目的に行われています。 昭和25年の実施以来、本年で61回目です。 毎年10月1日から10月7日までを本週間、9月1日から9月30日までを準備期間とし、 それぞれの職場でさまざまな取り組みを展開することとしています。
※詳しくは↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000f4pw.html

県内各地で「労働衛生週間準備打合せ会」が予定されています!

9月の労働衛生週間準備月間の行事として、各労働基準監督署のご協力を得て、 各労働基準協会と共催等により下記の講演会を実施いたします。 なお、各労働衛生週間準備打合せ会への参加及びお問合せについては各労働基準協会までお申込みください。

<土浦地区>

  • 9月7日(火)午後1時30分より 土浦市民会館(土浦市東真鍋町2-6)
    「がん放射線治療の進歩」 
    講師:櫻井 英幸(筑波大学大学人間総合科学研究科放射線腫瘍学 教授)
    ※土浦労働基準協会と共催で実施。申込みは土浦労働基準協会(電話029-824-0324)まで。

<常総地区>

  • 9月7日(火)午後1時30分より 常総市生涯学習センター(常総市水海道天満町4684)
    「がんの放射線治療」
    講師:大原 潔(当センター産業保健相談員、総合病院土浦協同病院地域がんセンター長)
    ※水海道労働基準協会と共催で実施。申込みは水海道労働基準協会(電話0297-22-0949)まで。

<太田地区>

  • 9月7日(火)午後2時30分より 常陸太田市生涯学習センター(常陸太田市中城町3210)
    「生活習慣病予防~どうしたらいいの・・・?何ができそう・・・?~」
    講師:起 由美
    (当センター産業保健相談員(株)日立製作所日立健康管理センタ産業保健科長)
    ※太田労働基準協会と共催で実施。申込みは太田労働基準協会(電話0294-72-3489)まで。

<水戸地区>

  • 9月8日(水)午後1時30分より 県民文化センター(水戸市千波町東久保697番地)
    「働く人々の生活習慣病対策について」
    講師:皆川 憲弘(当センター産業保健相談員、皆川医院院長)
    ※水戸労働基準協会と共催で実施。申込みは水戸労働基準協会(電話029-233-6622)まで。

<筑西地区>

  • 9月8日(水)午後1時30分より 県西生涯学習センター(筑西市野殿1371)
    「改訂「心の問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」について」
    講師:武田繁夫
    (当センター産業保健相談員、三菱化学(株)人事部健康支援センターグループマネージャー)
    ※筑西労働基準協会と共催で実施。申込みは筑西労働基準協会(電話0296-24-2796)まで。
    ※8/31開催場所を訂正いたしました。

<日立地区>

  • 9月10日(金)午後1時30分より 日立労働会館(日立市幸町2-13-6)
    「メタボリックシンドロームの確かな予防・改善のための生活習慣」
    講師:前田 清司(筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻講師)
    ※日立労働基準協会と共催で実施。申込みは日立労働基準協会(電話0294-23-3431)まで。

<龍ヶ崎地区>

  • 9月10日(金)午後1時30分より 龍ヶ崎市文化会館(龍ヶ崎市馴馬町2612)
    「がんの放射線治療」
    講師:大原 潔(当センター産業保健相談員、総合病院土浦協同病院地域がんセンター長)
    ※竜ヶ崎労働基準協会と共催で実施。申込みは竜ヶ崎労働基準協会(電話0297-62-7923)まで。

<古河地区>

  • 9月10日(金)午後3時より とねミドリ館(古河市前林1953-1)
    「職場におけるメンタルヘルス対策について」
    講師:武田 繁夫
    (当センター産業保健相談員、三菱化学(株)人事部健康支援センターグループマネージャー)
    ※古河労働基準協会と共催で実施。申込みは古河労働基準協会(電話0280-31-4176)まで。

茨城県産業安全衛生大会

茨城県産業安全衛生大会が下記のとおり開催されます。
特別講演の講師は当センターの産業保健相談員の中谷先生です。

  • 日程:10月5日(火)午後1時から午後4時45分
  • 場所:ホテルレイクビュー水戸(水戸市宮町1-6-1)
  • 第1部 表彰式
  • 第2部 講演
    特別講演 「実践的なメンタルヘルス対応」~日常から休職・復職まで~
    (株)日立製作所日立健康管理センタ 産業医 主任医長
    中谷 敦(当センター産業保健相談員)
    ※参加申込は(社)茨城労働基準協会連合会 電話:029-225-8881)

センターからのお知らせ(お役立ち情報等)

産業保健の「相談」お待ちしています!!

当センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。(※「メール」が便利です。)
費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。
また、「個人情報」は守られています。ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。
※相談フォームは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/inquiry

メンタルヘルス対策支援センターの利用案内

「メンタルヘルス対策支援センター」では、対面、電話、ファックス、メールによりメンタルヘルス 不調の予防から職場復帰までのメンタルヘルス全般についての相談、問い合わせに応じています。 メンタルヘルス対策促進員が事業場を訪問して制度の周知、助言を行っています。
平成22年度は管理者監督者の教育も実施いたします。 メンタルヘルス不調者の対応をどうしたらよいか、社内スタッフ・従業員への教育・研修をどうしたら良いか、 職場復帰支援プログラムはどのように作れば良いのかなど、メンタルヘルス全般についてのご相談に応じています。 
費用は無料です。

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」のご案内

働く方、ご家族の方、事業者・上司・同僚の方、産業医等支援する方などが活用できるたくさんの情報が 閲覧できます。
 専門の相談機関、医療機関の名簿とか事例紹介など役立つ情報がたくさんあります。
※詳しくは↓
http://kokoro.mhlw.go.jp/

【漢方医から職場への処方箋(連載)】

「漢方医から職場への処方箋」伊藤隆

※当センターの産業保健相談員で、鹿島労災病院のメンタルヘルス・和漢診療センター長の伊藤隆先生が 「労働安全衛生広報」((株)企業通信社)に現在投稿している原稿をご紹介いたします。
なお、転載に当たっては出版社の許可を得ています。また、センターのホームページにも掲載しています。

第9回 頭痛の漢方薬

  1. はじめに
    頭痛は私どもの日常臨床ではありふれた疾患ですが、重大な疾患が隠れているケースも多く、 CT、MRIなどの西洋医学的な診断を行い、脳腫瘍、髄膜炎、 血管炎などの西洋医学的な治療が必要な病気を見逃さないような注意が必要です。 これらの病気を否定されていて、痛みをくりかえすために、鎮痛薬を必要とする方が漢方薬の適応と考えています。 片頭痛と緊張型頭痛と薬物依存性頭痛 片頭痛は頭痛患者の3割を占めるとされます。若い女性に多く、 片側から始まり、拍動的に痛み、全体に広がります。階段の昇降など日常的な動作によって悪化します。 前兆がある場合は、「きらきらするような星のような模様」あるいは「稲妻のようなギザギザ」が見えたりします。 片頭痛の診断には国際頭痛学会の診断基準が用いられています。前兆のない場合の要点としては、
    ①生活に支障を生じる程度の強い痛みがある
    ②発作的に生じ反復する
    ③悪心を伴う
    ④光過敏や音過敏があり、患者は外出を避け部屋を暗くしてじっとしている
    ⑤頭痛は4~72時間持続する
    ⑥過去6カ月以内に新規または異質の頭痛がないなど
    -です。
    片頭痛の治療には近年トリプタン製剤が有効ですが、この薬は基本的には症状を抑えるだけです。 漢方薬は発作の頻度を減少させる効果を有していると考えられます。緊張型頭痛は患者の5割を占めています。 青壮年に多く、天気、疲労、仕事のストレスの影響が大きいタイプです。痛みは圧迫してしめつけるようですが、 通常は日常生活に支障をきたすほどではありません。 最近社会的に注目されているのは、薬物依存性頭痛です。治療目的の薬でかえって頭痛をきたしている場合です。 トリプタン製剤や非ステロイド性抗炎症薬を頻用している患者さんに起こります。これらの鎮痛薬をちょっとした痛みで服用したり、 怖いので予防的に服用することで薬物依存を生じてしまうのです。
  2. 漢方治療例
    症例1
    56歳、女性。主訴、頭痛。
    10年前交通事故にあい、以後こめかみを主とした頭痛がほぼ毎日続くということで、 市販の鎮痛薬を毎日服用してきました。頭痛は仕事中はそれほどではないが、 暇になると痛みだして、週末と夜に悪化し、天候に左右されやすく、 人混みに出ると痛みました。11月に受診されました。 問診表では多くの愁訴がありました。特に、汗は首から上にかく、 げっぷや胸やけをきたしやすいという消化器症状が注目されました。 身長150cm、体重52kg、血圧正常。身体的に異常所見は認めません。 漢方医学的に診察しますと、腹の緊張はやや低下して、虚証(きょしょう)のタイプでした。 みぞおちに抵抗があり、胃腸の機能低下があると判断できました。下肢の冷えは顕著でした。 桂枝人参湯(けいしにんじんとう)エキスを処方しました。食前にお湯にといて服用して頂きました。 3週後に再診されました。鎮痛剤の服用はなんと1回だけですみました。 その後、風邪をひいて、桂枝人参湯の服薬が中断されるときもありましたが、 頭痛は発現しませんでした。夜もよく眠れるようになりました。 調子がよいため漢方薬の服薬も途絶えがちになりましたが、翌年の梅雨は再び頭痛が出現しました。 その後も漢方薬の服薬は週に1~4包服用にてよい状態にあります。鎮痛薬の依存状態から見事に脱することができたのです。 漢方医学では頭痛の患者さんに対して、胃腸の薬を用いることがたいへん多いです。 桂枝人参湯は胃腸を治す人参湯(にんじんとう)に頭痛を治す桂皮(けいひ)が加えられた漢方薬です。 人参湯の適応は胃腸が冷えて、食欲不振、下痢などの状態です。 構成生薬は人参、甘草(かんぞう)、乾姜(かんきょう)、朮(じゅつ)です。 乾姜は生姜(しょうきょう)を蒸して乾燥させたものです。生姜は温薬ですが、 乾姜はより温める作用が強い熱薬とされています。 高齢者の方で唾液の泡を飛ばしながら話をしている方が時々おられますが、 漢方医学的には胃が冷えている病態と考え、人参湯を用います。唾液の多い人に人参湯が効くことは、 すでに2000年前の書物に記述されています。 この症例は元々は緊張型頭痛でしたが、経過の中で薬物依存性頭痛に変わってきたものと推測しています。 漢方薬はこういうケースに誠によく効きます。
    症例2
    65歳、女性。主訴、のぼせ、頭痛。
    5年前より降圧薬を服薬していました。3年前、脳MRIにて脳梗塞を発見されました。 最近は不眠のために睡眠薬も服用しています。本年1月頃からのぼせ、頭痛を自覚するようになりました。 頭痛は夕方悪化します。足が冷えて、手がしびれます。車を運転したり、座っていると背中が痛くなります。 便通は3日に1回で便秘傾向があります。 問診票では以下の症状がありました。気分が優れない。気力がない。気分がいらいらする。 両肩がこる。夜間尿。寝つきが悪い。腰から下が冷える。冬は電気毛布、カイロなどが必要。夕方になると熱っぽい。 ぬるい風呂が好き。口内炎がよくできる。自分では完璧主義の方だと思っている。恐い夢を見る。 これらの症状よりうつ傾向が伺われました。 身長146cm。体重56kg。血圧143/65mmHgとやや高めです。心理テストでは不安が強く、自己主張が弱く、 周囲にあわせようとする傾向が顕著でした。漢方医学的には、比較的がっちりした体躯で、実証(じっしょう)のタイプでした。 赤ら顔で、冷えはなく、体の内に熱のこもった病態が考えられました。 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)を処方しました。そして、周りの人のことをあまり気にしすぎないで、 自分を出すよう促しました。 2週後。のぼせ感は軽快しました。頭痛はズキンズキン痛みますが、軽減していて、我慢できないほどではなくなりました。 また周りのことを気にしないでやると楽だとわかったそうです。表情が和らいでいました。 4週後。頭重感はとれませんが、頭痛、のぼせは軽快しました。不眠、夢見はまだありました。 便通は毎日1回あります。 8週後。調子がよいので、三黄瀉心湯を休んだところ、再びのぼせ感と頭痛がきました。 服用を続けています。睡眠薬はないと熟睡できないので続けています。 三黄瀉心湯は大黄(だいおう)、黄連(おうれん)、”黄ごん”の三味より構成された漢方薬です。 このお薬は、赤ら顔、肥満、高血圧、便秘の方に用います。気分を鎮め、便通をつけてくれます。 三黄瀉心湯は、通常はエキス製剤として用いられていますが、 この症例に用いた「ふりだし」が最も良く効く服用方法とされています。 具体的には、熱湯に浸して5分ほどであげて服用します。インスタント煎じ薬のような服用方法です。 湯に浸している時間はわずかですが、煎じ液は真黄色になります。 黄連は、たいへん苦いことで知られていますが、合う人はこの苦味が心地よく感じます。胃薬でもあります。 大黄は下剤ですが、向精神作用を有しています。三黄瀉心湯はかつて、戦地に赴く兵士の気分を鎮めるために用いられたそうです。 それだけ向精神作用が強力なのだと思われます。この症例は、主訴は頭痛ですが、 うつ状態の合併を考えています。頭痛といっても、病態によってその治療はいろいろなのです。
  3. さいごに
    「たかが頭痛、されど頭痛」。頭痛は患者本人にとっては、苦痛の甚だしい、 困った病気です。無闇に鎮痛薬を服薬すべきではありません。医師、薬剤師にご相談ください。 漢方薬の相談者としては、頭痛を理解している漢方専門医をお勧めします。

詳しくは↓
https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/kenko/kenko_2#s4

コラム水戸南町だより

▼9月は「全国労働衛生週間準備月間」です。
この時期は産業保健スタッフの方にとって一番忙しい時期ではないでしょうか。 しかし、この時期が一番大事な時期ですね。 メンタルヘルス対策、メタボ対策、禁煙対策などこの時期に会社全体での取組みを行いましょう。

▼「熱中症」対策、まだまだ必要な状況ですね。「暑さ寒さ」も彼岸までと言いますが、 今年はこの暑さがかなり続きそうな気配ですね。職場での熱中症対策と、 皆さん自身の体調管理にも十分ご注意ください。

▼「山ガール」という言葉ご存知でしたか?私は最近、テレビで見て、初めて知りました。 そういえば、先月の「富士登山競走」で富士山を走った時、若い女性の登山客がかなり目立ちました。 「マラソン」をする女性が増えてきていたのは知っていましたが、「山ガール」とはびっくりです。 私はマラソンと登山を両方楽しんでいますが、どちらも本当に楽しいです。ストレス発散には最高です。 ぜひ、ご自身のメンタルヘルス対策にいかがでしょうか?

▼「安達太良山登山マラソン」報告。今回のコースは標高600メートル地点をスタートし、 標高1,699.6メートルの山頂まで登って、スタート地点まで降りてくるという25キロの距離の周回コースのレースでした。 さすがに、標高差1,000メートルのコースを登って下るというレースはなかなかきついレースでした。

▼私の結果は3時間10分3秒で、参加した240名の中で、7番目でのゴールでした。今回 は、レースの前日に泊まった宿がコースの10キロ地点の側だったので、 苦しいところで、家族の応援を受けることができたので、これが良かったのでしょうか? 特に、可愛い「孫娘」の応援がありましたから・・・。

▼日本百名山の1つ「安達太良山」のコースはなかなか素晴らしいコースでした。 特に、今回の下山のコースは登山客があまり使わないコースで、緑豊かな林間コースを下ってくるというコースでした。 ところどころに岩場がありますが、走れるところもあり、気分良く走ることができました。 ただ、下りを走るのはかなり足腰に負担がかかるので、レース後の足の筋肉の痛みは大変なことになりますが・・・。

▼猛暑の夏から秋へ。スポーツの秋です。まだ、猛暑が続きそうですが、今年こそ、秋はスポーツをしませんか? 運動した後のビールは美味しいですよ!!

▼「東京マラソン」に今年もエントリーをしました。フルマラソンが3万2000人の定員でしたが、 1日で定員に達し、抽選となりました。さて、この結果は10月に発表です。皆さんは申し込まれましたか?

▼来月の予告。9月はレースはありません。10月以降のレースシーズンに向け、トレーニングの日々となります。


次回の第61号は、平成22年9月下旬配信予定です。
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