いばらき産保ニュース 第105号

発行日:2014/7/3
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発  行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健総合支援センター 所長 小松 満

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【新着情報】
 ・労働災害減少に向けた緊急要請について(茨城労働局より)
 ・労働安全衛生法が改正されました
 ・平成26年7月31日から「粉じん障害防止規則の一部を改正する省令」 が施行されます
 ・平成25年「職場における熱中症による死亡災害の発生状況」が公表されました。
 ・平成25年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」が公表されました 。
 ・平成26年度「全国安全週間」について(再掲)
 ・平成26年7月1日から改正「男女雇用機会均等法施行規則」が施行されます(再掲)
 ・平成26年6月1日から「石綿障害予防規則の一部を改正する省令」が施行されました(再掲)
 ・平成26年度厚生労働省委託事業「ラベル・SDS活用促進事業」が開始について (再掲)
 ・受動喫煙防止対策に関する各種支援事業について(再掲)
【これから受講できるセミナー案内(無料)】
 ・7月~8月開催セミナー
【総合支援センターからのお知らせ】
 ・平成26年度禁煙指導者研修会の開催について
 ・肝炎ウイルス検査の導入・普及促進について(再掲) 
【コラム:水戸南町3丁目だより】

新着情報

労働災害減少に向けた緊急要請について (茨城労働局長より)

茨城県内の5月末現在の休業4日以上の労働災害は、全産業で917人(+32人)、うち死亡者数は15人(+4人)と大幅に増加しています。このため、各事業場において、7月1日から展開される「全国安全週間」を契機として、関係法令をはじめとした作業手順などの基本的なルールが守られているか今一度総点検するとともに、作業者の安全意識を高揚させる取り組みを活発化させる要請がされました。
詳しくはこちらをご覧下さい。↓
労働災害減少に向けた緊急要請について ②茨城労働局:労働災害速報・状況

労働安全衛生法が改正されました

~労働災害を未然防止するための仕組みを充実します~

労働安全衛生法の一部を改正する法律が、6月25日、公布されました。この法律は、化学物質による健康被害が問題となった胆管がん事案など最近の労働災害の状況を踏まえ、労働者の安全と健康を確保するため、労働安全衛生対策の一層の充実を図ることを目的とするものです。 
これを受け、厚生労働省は、同日、改正法の公布に関する通達を都道府県労働局長あてに発出されましたので法律の一部を紹介します。 

  1. 化学物質管理のあり方の見直し 
    特別規則の対象にされていない化学物質のうち、一定のリスクがあるものなどについて、事業者にリスクアセスメントを義務付ける。 
  2. ストレスチェック制度の創設 
    • 医師、保健師などによるストレスチェックの実施を事業者に義務付ける。(ただし、従業員50人未満の事業場については当分の間努力義務とする。) 
    • 事業者は、ストレスチェックの結果を通知された労働者の希望に応じて医師による面接指導を実施し、その結果、医師の意見を聴いた上で、必要な場合には、適切な就業上の措置を講じなければならないこととする。 
  3. 受動喫煙防止対策の推進 
    労働者の受動喫煙防止のため、事業者及び事業場の実情に応じ適切な措置を講ずることを努力義務とする。

詳しくはこちらをご覧下さい。

平成26年7月31日から「粉じん障害防止規則の一部を改正する省令」が施行されます

呼吸用保護具の使用が必要な作業について、新たに「屋外において、手持式又は可搬式動力工具を用いて岩石又は鉱物を研磨し、又はばり取りする作業」が加えられました。 
これにより、手持式又は可搬式動力工具(研磨材を用いたものに限る。)を用いて岩石又は鉱物を研磨し、又はばり取りする作業については、屋内、坑内又はタンク、船舶、管、車両等の内部において行う場合に加えて屋外において行う場合についても、規則第27 条(呼吸用保護具の使用)の規定が適用されます。 
詳しくはこちらをご覧下さい。

平成25年「職場における熱中症による死亡災害の発生状況」が公表されました

昨年(平成25年)の職場での熱中症による死亡者は30人と、平成24年よりも9人多くなっています。今年の夏は、気温が平年並みか平年より高くなることが見込まれ、熱中症による労働災害が多く発生することが懸念されます。これを踏まえ、平成26年の職場における熱中症予防対策については、平成25年に死亡災害が多く発生している建設業及び建設現場に付随して行う警備業並びに製造業を重点業種として実施することとなりました。
詳しくはこちらをご覧下さい。↓
平成25年「職場における熱中症による死亡災害の発生状況」
熱中症予防のために

平成25年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」が公表されました

脳・心臓疾患に関する請求件数は2年連続で減少したが、精神障害に関する請求件数は過去最多となりました。 
精神障害の出来事別支給決定件数によると、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」と「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が同件数のトップであした。 
詳しくはこちらをごらんください。

平成26年度「全国安全週間」について(再掲)

厚生労働省では7月1日から7月7日までの一週間、「全国安全週間」を実施します。今年で87回目になる全国安全週間は、産業界での労働災害を防止するための自主的な活動を推進するとともに、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。 
〈平成26年度「全国安全週間」スローガン〉 
   『みんなでつなぎ 高まる意識 達成しようゼロ災害』 
今回のスローガンは、 安全に関する経験やノウハウを産業の違いや世代を超えてつないでいく大切さを確認しつつ、職場の安全意識を高め、慣れや過信を捨てて災害防止に取り組むこと、事業者と労働者が一体となって日々の安全活動を推進することによって、 業務中の労働災害ゼロを目指していくことを表しています。
詳しくはこちらをご覧下さい。

平成26年7月1日から改正「男女雇用機会均等法施行規則」が施行されます(再掲)

男女雇用機会均等法施行規則等が改正され、平成26年7月1日から施行されます。今回の改正は、間接差別となり得る措置の範囲の拡大、性別による差別事例の追加、セクシャルハラスメントの予防・事後対応の徹底及びコース等別雇用管理についての指針の制定を内容としています。
詳しくはこちらをご覧下さい。

平成26年6月1日から「石綿障害予防規則の一部を改正する省令」が施行されました(再掲)

石綿は、その粉じんを吸入することにより肺がん、中皮腫などを引き起こすおそれがあります。特に、建材として使われていることが多いため、建築物の解体工事などでは、一層の石綿ばく露防止対策が必要となります。
厚生労働省では、このような状況を踏まえ、吹き付け石綿の除去についての措置、石綿を含む保温材や耐火被覆材などの取り扱いに関する規制を強化することとしました。
改正の概要については

  • 吹き付けられた石綿の除去などについての措置
    集じん・排気措置→ 排気口からの石綿漏えいの有無の点検が必要になります。
    作業場所の前室→ 洗身室と更衣室の併設、負圧状態の点検が必要になります。
  • 石綿を含む保温材、耐火被覆材、断熱材の措置
    損傷や劣化などで石綿粉じん発散のおそれがある場合→ 建材の除去、封じ込めや囲い込みが必要になります。封じ込め、囲い込みの作業では、隔離措置や特別教育、作業計画の策定などが必要になります。

詳しくはこちらをご覧下さい。↓
リーフレット 
石綿障害予防規則の一部を改正する省令の施行について 
技術上の指針の制定について

平成26年度厚生労働省委託事業「ラベル・SDS活用促進事業」が開始されます(再掲)

事業場における適正な化学物質管理の実施を促進していく観点から、ラベル・SDS(安全データシート)の作成や活用を促進するために、SDSに記載された危険有害性情報を、リスクアセスメント等の現場での化学物質管理にどのように活用するのか等について、事業者からの相談を受け付ける窓口が開設されました。
詳しくはこちらをご覧下さい。

受動喫煙防止対策に関する各種支援事業について(再掲)

平成26年度の申請受付は4月1日から開始しています。支援事業には、財政的支援としての受動喫煙防止対策助成金制度と、技術的支援としての受動喫煙防止対策に係る相談支援と受動喫煙防止対策に関する職場内環境測定支援があります。
詳しくは、最寄りの都道府県労働局までお問い合わせください。
(受付は原則申請順とし、申請額が予算額に到達した場合、申請受付を締め切る予定です。)
詳しくはこちらをご覧下さい。

これから受講できるセミナー「2014年」

<平成26年7月分>

  • 7月11日(金)18:30-20:30 鹿嶋勤労文化会館 研修室 30名
    「ハラスメントの予防と対策」
     講師:皆川 雅彦 先生
     (特定社会保険労務士、(財)21世紀職業財団セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント防止コンサルタント)
  • 7月16日(水)18:30-20:30   ワークヒル土浦 研修室 30名
    「職場における受動喫煙の工学的対策」
     講師:岩崎 芳明 先生
     (産業保健相談員、筑波労働コンサルタント事務所長、元(株)三菱化学アナリテック分析事業部環境分析センター長)
  • 7月17日(木)14:00-16:00 住友生命水戸ビル11階会議室   30名
    「職業性腰痛の予防と対策」
     講師:小林 健一 先生 (旭硝子㈱鹿島工場健康管理センター長、産業医)
  • 7月23日(水)14:00-16:00 住友生命水戸ビル11階会議室    30名
    「騒音の評価と改善の進め方~ばく露低減と耳栓の着用~」
     講師:武田 繁夫 先生
    (産業保健相談員、中央労働災害防止協会技術支援部専門役、元三菱化学(株)人事部健康支援センター)
  • 7月24日(木)18:00-20:00 住友生命水戸ビル11階会議室   30名
    「産業医の職場巡視の方法」
    講師:中谷 敦 先生(産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ長、産業医)
  • 7月25日(金)14:00-16:00 住友生命水戸ビル11階会議室    30名
    「職場で取組むストレス対策」
    講師:小川 邦治 先生 (㈱日立製作所日立健康管理センタカウンセラー、臨床心理士)
  • 7月25日(金)18:30-20:30 ワークヒル土浦 研修室    30名
    「口腔保健と高齢者対策」
    講師:戒田 敏之 先生
      (かいだ歯科医院院長、(社)茨城県歯科医師会地域保健委員会委員長、労働衛生コンサルタント)
  • 7月29日(火)18:30-20:30 ワークヒル土浦 研修室   30名
    「事業場における発達障害者への対応について」
    講師:野口 昇子 先生 (茨城県発達障害者支援センター)

<平成26年8月分>

  • 8月2日(土)14:00-16:00 日立シビックセンター (日立市幸町1-21)  30名
    「シリーズ:産業看護職のための保健指導のポイント生活習慣病の予防」
    講師:河島 美枝子 先生 (産業保健相談員、元大分県立看護科学大学精神看護学教授)
  • 8月20日(水)18:30-20:30  ワークヒル土浦 研修室  30名
    「写真で見る職場巡視のポイント ~課題の把握と改善の仕方~」
     講師:伊藤 進一 先生
      (産業保健相談員、土浦地域産業保健センターコーディネーター、労働安全コンサルタント)
  • 8月21日(木)18:00-20:00  住友生命水戸ビル11階会議室  30名
    「産業医の職場巡視の方法」
    講師:中谷 敦 先生 (産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ長、産業医)
  • 8月22日(金)19:00-21:00 古河福祉の森会館(古河市新久田271-)  30名
      「脳心臓疾患及び精神障害等に係る労災認定の仕組みについて」
      講師:園部 敏明 先生 (茨城労働局労災補償課長)  上久保 武司 先生 (茨城労働局労災監察官)
  • 8月26日(火)18:30-20:30  ワークヒル土浦 研修室   30名
    「職場におけるメンタルヘルス対策~人事労務と産業医の連携~」
    講師:友常 祐介 先生
     (産業保健相談員、筑波大学大学院人間総合科学研究科産業精神医学・宇宙医学グループ助教)

<産業保健セミナーを受講される皆様へ>

最近、産業保健セミナーの開始時間に遅刻する受講者が見受けられ、他の受講者の妨げとなっています。つきましては、 以下の事項を守っていただくようお願いします。

  1. 受講者は、産業保健セミナーが開始される5分前には、席に付いていただくようお願いします。
  2. 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の単位並びに日本産業衛生学会産業看護職継続教育単位が認められた 産業保健セミナーについては、開始時間に遅れた場合、会場に入れないことがありますので、特に注意してください。

<産業保健セミナーの受講を申し込まれた皆様へ>

産業保健セミナーの受講を申し込まれても受講されない方が見受けられ、 他の方に迷惑を及ぼしています。つきましては、以下のようにさせていただきますので、 ご了承ください。

  1. 欠席される場合は、必ず当センターに電話・メール等でご連絡ください。
  2. 欠席が目立つ方は、ご連絡をさせていただき受講をお断りする場合があります。

<認定産業医の皆様へ>

現在お持ちの生涯研修手帳(3~5年前更新時に発行された手帳)の番号と 産業保健セミナーでお渡ししている日医シールの番号が若干違っています。 これは平成22年度版から日医産業医制度実施要綱が改正になっているためです。 番号が違っている場合は、似た項目のところに貼っていただければ手帳の更新時に 茨城県医師会で確認するそうです。
※先着順になりますので、お早めにお申込みください。
※有料駐車場については参加者のご負担となりますので、ご了承ください。できるだけ公共交通機関をご利用ください。

セミナー内容の概要、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修、日本産業衛生学会産業看護職継続教育実力アップコース認定、講師等セミナーについての詳細はこちらをご覧下さい。

セミナーについての詳細はこちらをご覧下さい。↓
https://ibarakis.johas.go.jp/archives/category/seminar/s_sanpo

<セミナー会場案内>

総合支援センターからのお知らせ

平成26年度禁煙指導者研修会の開催について

~茨城県立健康プラザからのお知らせ~

タバコ病に苦しむ家族の体験談、禁煙推進に取り組む活動の体験談や活動事例を通じて、たばこ対策の重要性の認識を深め、効果的なタバコ対策を推進します。
詳しくはこちらをご覧下さい。 

肝炎ウイルス検査の導入・普及促進について

~茨城県保健福祉部保健予防課からのお知らせ~

ウイルス性肝炎は国内最大級の感染症です。自覚症状のないままに、肝硬変・肝がんに進展する恐れがあります。検査を受けて感染を早期発見できれば、適切な治療により肝硬変・肝がんの発症を防ぐことが可能です。
詳しくはこちらをご覧下さい。↓
職員の肝炎検査と治療についてのお願い
一生に一度は肝炎検査を受けましょう

産業保健の「相談」お待ちしています!!

当センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。(※「メール」が便利です。)
費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。
また、「個人情報」は守られています。ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。
※相談フォームは、こちらをご利用ください

情報誌「産業保健21」のご案内

 独立行政法人労働者健康福祉機構が編集・発行している「産業保健21」は、産業医、産業看護職及び衛生管理者の情報ニーズに応えた情報誌です。是非読んでください。
詳しくは、こちらをご利用ください

コラム 水戸南町3丁目だより

▼みなさんの熱中症対策はいかかですか。平年の関東甲信地方の梅雨明けは7月21日頃ですが、茨城県内での熱中症による死亡労働災害は6月中にも発生しています。暑さだけではなく、屋内の高温多湿度の高い梅雨の時期にも発生していますのでご注意ください。

▼さて、毎度出歩いている小生ですが、今回は石川・富山方面に当てもなくドライブしてきました。茨城の偕楽園と並ぶ日本三名園のひとつ、兼六園は金沢城の外郭に造営された藩庭だけあって、池、築山、曲水、樹林など移り変る景色の眺めに魅了され、まるで一巻の絵巻物を見ている気分でした。中でも根上松は根が地上2mにまでせり上がった奇観はたいへんな迫力でした。

▼続いて隣接している金沢城公園にお散歩です。加賀藩主前田氏の居城として230年続いた加賀100万石のシンボル的な存在ですが、幾多の火災によって消失し、現在では木造城郭建築として五十間長屋や菱櫓、橋爪門続櫓などの歴史的建造物が復元されていました。

▼気になったのは屋根瓦でした。ガイドに聞いたところ焼き物瓦ではなく厚さ4~8㎜の鉛板を貼り付けたもので、櫓(やぐら)や門、塀の全てに用いられた例は日本でも金沢城だけだそうです。見聞きして感じたことは、燻銀(いぶしぎん)の屋根は、堂々と落ちついた風合いをかもし出していました。他、鉛が大量にあった理由や金の製錬に使用されたことなど興味深い話を聞くことが出来ました。

▼富山湾の新港きっとき市場では、選んだ魚+300円(ご飯と味噌汁)でした。ブログでは名物にうまいものなしとか、観光地値段とか評判は良くないようですが、ノドグロやトビウオの刺身なんて水戸では食べられませんよね!とても美味しくいただきました。【帰宅後、ワイフは体重が増えたと悩んでいました。】
参考:熱中症について
熱中症とは、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称ですが、的に当たる的中と同じく、熱に当たる熱中症はここから来た造語ともいわれています。


次回の第106号は、平成26年8月上旬配信予定です。
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