いばらき産保ニュース第118号

発行日:2015年8月4日

ホームページ:http://ibarakis.johas.go.jp/
発 行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健総合支援センター 所長 小松 満


【新着情報】

【これから受講できるセミナー案内(無料)8月~9月開催セミナー】

【総合支援センターからのお知らせ】

【コラム:水戸南町3丁目だより】

新着情報

ストレスチェック制度実施マニュアルの解説が公表されました

ストレスチェックにおいて、数値基準に基づいて高ストレス者を選定する方法に ついては、ストレスチェック制度実施マニュアルの 40~43 ページに記載していますが、その内容に基づいて、さらに具体的な手順が解説されています。

クリック詳しくはこちらからPDF (厚生労働省のHPに掲載されたファイルにリンクします)

 

▼職業性ストレス簡易調査票(57項目)の英語版が公表されました

クリックこちらをご覧下さいPDF

 

▼外部機関にストレスチェック及び面接指導の実施を委託する場合のチェックリスト例が公表されました

 ※労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアルの117ページにも掲載されています。

クリックこちらPDF (厚生労働省のHPに掲載されたファイルにリンクします)

 

▼ストレスチェックのための実施プログラム(案)が公表されました

厚生労働省では、労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度を円滑に導入・実施するために、ストレスチェック制度のうちストレスチェックの受検、結果の出力等を簡便に実施できるプログラムを開発しています。 
プログラムの機能や、現時点で予定している画面のイメージ、具体的な機能が示されています。

クリックこちらをご覧下さいPDF (厚生労働省のHPに掲載されたファイルにリンクします)

 

▼「粉じん障害防止規則及びじん肺法施行規則の一部を改正する省令案要綱」の改正案が示されました

~鋳物を製造する工程において、砂型を造型する作業にも呼吸用保護具の着用が必要になります~

今回の改正案は、厚生労働省の委託を受けた研究チームがまとめた「鋳物工場での砂型造形作業における粉じんばく露リスクの調査研究報告書」をもとに同審議会安全衛生分科会じん肺部会が検討し、砂型を用いて鋳物を製造する工程において砂型を造型する場所における作業についても粉じん作業として定め、砂型を造型する作業については有効な呼吸用保護具の着用が必要との規定が加えられます。
(平成27年7月公布、10月1日施行予定)

【省令案のポイント】

  • これまで粉じん障害防止規則及びじん肺法施行規則において粉じん作業として定められていなかった、鋳物工場の製造作業の工程のうち砂型を造型する場所における作業についても、粉じん作業として定めます。
  • 砂型を造型する作業について有効な呼吸用保護具の着用が必要となり、砂型を造型する場所における作業についてじん肺健康診断を行うことが必要となります。

クリックこちらをご覧下さい (厚生労働省のHPにリンクします)

 

▼ナフタレンとリフラクトリーセラミックファイバーが特定化学物質として規制されます

ナフタレンとリフラクトリーセラミックファイバーを、化学物質による労働者の健康障害防止に関するリスク評価の結果に基づき、発がんのおそれのある物質として特定化学物質障害予防規則の措置対象物質に追加されます。
(平成27年8月公布、平成27年11月1日施行予定)

【省令案のポイント】

  • ナフタレンまたはリフラクトリーセラミックファイバーを含む製剤の製造や、これらを取り扱う業務を行う場合には、新たに、化学物質の発散を抑制するための設備の設置、作業環境測定の実施、特殊健康診断の実施、作業主任者の選任などが義務付けられ、作業環境測定や健康診断の結果、作業の記録などを30年間保存することが必要となります。

クリックこちらをご覧下さい (厚生労働省のHPにリンクします)

これから受講できるセミナー案内(無料)<平成27年8月分~9月分>

<開催会場案内>
 水戸:住友生命水戸ビル会議室(水戸市南町3-4-10住友生命水戸ビル11階) 
 土浦:ワークヒル土浦(土浦市木田余東台4-1-1)<ワークヒル土浦のHPにリンクします。>
 鹿嶋:鹿嶋勤労文化会館(鹿嶋市宮中325-1)<鹿島勤労文化会館のHPにリンクします。> 
 日立:日立地区産業支援センター(日立市西成沢町2-20-1)<日立地区産業支援センターのHPにリンクします。>
 医師会:茨城県医師会(水戸市笠原町489)<茨城県医師会のHPにリンクします。> 

開催日時 テ ー マ / 講 師 開催会場 定員
8月19日(水)
18:30-20:30
過労死等の脳・心臓疾患に係る労災認定のしくみ
講師:麦倉 洋之 先生
茨城労働局労働基準部労災補償課労災補償課長
【 概 要 】脳・心臓疾患は、その発症の基礎となる動脈硬化、動脈瘤などの血管病変等が、主に加齢・食生活・生活環境等の日常生活による諸要因や遺伝等による要因により形成され、それが徐々に進行及び増悪して、ある時突然に発症するものです。
しかし、仕事が特に過重であったために血管病変等が著しく増悪し、その結果、脳・心臓疾患が発症することがありますが、このような場合には、仕事がその発症にあたって、相対的に有力な原因になったものとして、労災補償の対象になります。
本セミナーでは、脳・心臓疾患の認定基準の制定の経緯から内容、運用の実際・留意点、具体的な業務上外の事例について解説します。
土浦 30名
8月21日(金)
18:00-20:00
産業保健と障害者職業センターの接点
講師:三浦 信子 先生
茨城障害者職業センター上席障害者職業カウンセラー
【 概 要 】茨城障害者職業センターは「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づき、障害者・事業主・関係機関を対象に、障害者の雇用推進・雇用継続・職場復帰に係るサービスを展開しています。
本セミナーでは、ジョブコーチ支援・リワーク支援を中心に障害者職業センター業務について事例に基づき説明し、事業場における活用的な方法について学びます。
水戸 30名
8月25日(火)
14:00-16:30
改正労働安全衛生法に基づく ストレスチェック制度について
講師:中谷 敦 先生
産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ長、産業医
【 概 要 】「ストレスチェック制度」の具体的な内容や運用方法をまとめた「改正労働安全衛生法に基づく ストレスチェック制度実施マニュアル」公表されました。
本セミナーでは、実施者や実施事務従事者に対して、ストレスチェック制度に関する知識やストレスチェックの実施方法・面接指導等の留意点、ストレスチェック制度に関する不利益取り扱い及び情報管理等について解説します。
レイクエコー
(鹿行生涯学習センター)
(行方市宇崎1389)
100名
9月10日(木)
14:00-16:00
健診基準値のとらえ方と保健指導の仕方
講師:平沼 ゆり 先生 
(公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター診療部長)
【 概 要 】健診結果でも男女別の違いや施設での基準値の差異などを含め、最新の情報をお伝えします。 各学会の基準値や最新の動向を知るうえで、今後の保健指導に役に立つ良い機会になります。
【申し込み方法】
所属・職種・氏名・連絡先電話番号を明記の上、下記E-mailでお申込みください。
E-mailのない方のみFAXでお申込み下さい。
宛先:日立製作所 土浦診療健診センタ  遠藤 暁子
 E-meil:  akiko.endoh.rt@hitachi.com   FAX: 029-831-6752
 注)①業務効率のため、E-mailでのお申込みにご協力 
    お願い致します。
   ②保健師・看護師連絡協議会会員は別途通知により
    お申込み願います。
   ③申し込み者多数の場合は会員優先、産業看護職者優先で
    調整させていただきます。
筑波メディカルセンター
(つくば市天久保1丁目3番地の1)
50名
9月16日(水)
18:00-20:00
精神障害等に係る労災認定のしくみ
講師:柳橋 清美  先生
茨城労働局労働基準部労災補償課地方労災補償監察官
【 概 要 】 恒常的な長時間労働、勤務態様の変化、職場の人間関係などのさまざまな要因による心理的ストレスが、時として、精神障害を発症させたり、果ては自殺の引き金にもなっています。
厚生労働省では、精神障害等の労災請求事案の業務上外を判断するため、「心理的負荷による精神障害等に関わる業務上外の判断指針」が示されています。
本セミナーでは、判断指針の制定過程から精神障害等の現状、判断指針の考え方、運用のポイント、改正点など心理的負荷による精神障害あるいは自殺が、どのような判断によって労災認定されるか解説します。
水戸 30名
9月17日(木)
14:00-16:00
定期健康診断の事後措置~自社の現状確認と今後の展開~
講師:起 由美  先生
産業保健相談員、(株)日立製作所日立健康管理センタ保健師
【 概 要 】定期健康診断有所見者は年々増加し、監督署からも改善に向けた取組みが指示されています。事後措置は自社ではどこまで展開できているのか、誰を対象に、今後どんな展開ができるかを担当者の皆さんと一緒に考えてみましょう。
水戸 30名


<産業保健セミナーを受講される皆様へ> 

 最近、産業保健セミナーの開始時間に遅刻する受講者が見受けられ、他の受講者の妨げとなっています。
 つきましては、以下の事項を守っていただくようお願いします。

  1. 受講者は、産業保健セミナーが開始される5分前には、席に着いていただくようお願いします。
  2. 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の単位については、開始時間に遅れた場合、会場に入れないことがありますので、特に注意してください。

<産業保健セミナーの受講を申し込まれた皆様へ>
 産業保健セミナーの受講を申し込まれても受講されない方が見受けられ、他の方に迷惑を及ぼしています。
 つきましては、以下のようにさせていただきますので、ご了承ください。

  1. 欠席される場合は、必ず当総合支援センターに電話・メール等でご連絡ください。
  2. 欠席が目立つ方は、ご連絡をさせていただき受講をお断りする場合があります。

<認定産業医の皆様へ> 
 現在お持ちの生涯研修手帳(3~5年前更新時に発行された手帳)の番号と産業保健セミナーでお渡ししている日医シールの番号が若干違っています。これは平成22年度版から日医産業医制度実施要綱が改正になっているためです。番号が違っている場合は、似た項目のところに貼っていただければ手帳の更新時に茨城県医師会で確認します。

※ 先着順になりますので、お早めにお申込みください。

※ 有料駐車場をご利用の場合、参加者のご負担となりますので、ご了承ください。
    できるだけ公共交通機関をご利用ください。

※ 受講のお申込みは、当総合支援センターのホームページ、FAX、メール等でお申込みください。

※ セミナーに関する講話の概要並びに主な受講対象者、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修、講師等セミナーについての詳細はこちらをご覧下さい。

総合支援センターからのお知らせ

▼『ストレスチェック制度実施者・実施事務従事者向け研修会』の申込み状況をお知らせします。

『改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル』による
  実施者及び実施事務従事者のための研修会は、

 8月25日(火)PM2:00~PM4:30 鹿行生涯学習センター(行方市宇崎1389)

10月 9日(金)PM1:30~PM4:00 県西生涯学習センター(筑西市野殿1371)

以外は、定員に達しましたので締め切らせていただきました。 
上記の2会場についても、残りわずかとなっております。 
参加をご希望される方は、当総合支援センターのホームページからお申込み下さい。

 

▼全国労働衛生週間準備打合せ会が、各地区で開催されます

今年の労働衛生週間準備打合せ会は、労働安全衛生法の改正によりストレスチェックの実施等が義務付けられることから、特別講演の内容も半数の会場において「メンタルヘルス」に関する内容となっています。

≪水戸労働基準監督署管内・水戸地区≫
  日  時:9月2日(水)午後1時30分より
  会  場:茨城県民文化センター 小ホール(水戸市千波町697)
  特別講演:『(仮題)自殺の性、年齢、階層分析から』
  講  師:茨城県精神保健福祉センター所長 医師  佐藤 茂仁 氏

≪水戸労働基準監督署管内・常陸太田地区≫ 
  日  時:9月3日(木)午後1時30分より
  会  場:常陸太田市生涯学習センター(ふれあいホール)(常陸太田市中城町3280) 
  特別講演:『(仮題)誰もが安心して働ける健康づくり』 
  講  師:全日本労働福祉協会 茨城健診センター所長 医師 武谷 敬之 氏

≪日立労働基準監督署管内≫ 
  日  時:9月4日(金)午後1時15分より
  会  場:多賀市民会館(日立市千石町2-4-20)
  特別講演:『改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について』 
  講  師: 産業保健相談員、労働衛生コンサルタント、社会保険労務士 松井 玄考 氏

≪土浦労働基準監督署管内≫ 
  日  時:9月8日(火)午後1時30分より 
  会  場:土浦市民会館(土浦市東真鍋町2-6) 
  特別講演:『未定』 産業総合技術研究所 予定

≪筑西労働基準監督署管内≫ 
  日  時:9月4日(金)午後1時30分より
  会  場:県西生涯学習センター(筑西市野殿1371)
  特別講演:『企業におけるメンタルヘルスの推進~予防を中心として~』 
  講  師: メンタルヘルス促進員、社会保険労務士 齋藤 治男 氏

≪古河労働基準監督署管内≫
  日  時:9月7日(月)午後1時30分より
  会  場:生涯学習センター総和 とねミドリ館(古河前林1953-1)
  特別講演:『メンタルヘルス対策とリスクマネジメント』 
  講  師: メンタルヘルス促進員、特定社会保険労務士 中川 一史 氏

≪常総労働基準監督署管内≫ 
  日  時:9月3日(木)午後1時30分より
  会  場:常総市生涯学習センター(常総市水海道天満町4684)
  特別講演:『日本人の疾病の予防と健康づくりの提案』 
  講  師: 筑波大学大学院人間総合化学研究科看護科学専攻准教授 山海 知子 氏

≪龍ヶ崎労働基準監督署管内≫
  日  時:9月4日(金)午後1時30分より
  会  場:龍ヶ崎市文化会館(龍ヶ崎市)
  特別講演:『メンタルヘルス~正しい「復職」が対策の第一歩!~』
  講  師: 産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ長、産業医 中谷 敦 氏

≪鹿嶋労働基準監督署管内≫
  日  時:9月4日(金)午後1時より
  会  場:鹿嶋勤労文化会館(鹿嶋市宮中325-1)
  特別講演:『新聞で伝わること、伝わらないこと』
  講  師: 戯作者、風刺コント作家 松崎 菊也 氏

▼産業保健の「相談」をお待ちしています!! 
 当総合支援センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。(※「メール」が便利です。)費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。また、「個人情報」は守られていますので、ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。

※相談フォームはこちらをご利用ください。

情報誌「産業保健21」のご利用案内
独立行政法人労働者健康福祉機構が編集・発行している情報誌「産業保健21」の配送先変更については、FAX等にてお知らせください。 
「産業保健21」は、産業医、産業看護職及び衛生管理者の情報ニーズに応えた情報誌です。産業保健業務に携わっている方で、ご希望の方には無料で送付いたします。

詳しくは、こちらをご利用ください。労働者健康福祉機構本部のHPにリンクします。

コラム 水戸南町3丁目だより

▼今年はさらに暑い夏になりそうですね! 
7月20日から26日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は、全国で7392人に上り今年最多との報道があったくらいですから。
熱中症の予防のためには水分・塩分の補給や日頃の健康管理が重要ですが、冷たいものの飲みすぎには注意しましょう!(胃腸障害を起こしますよ!)

▼ところで「夜間熱中症」ってご存知ですか?
熱中症の約3割が室内で発生していますが、特に多いのが、夕方から明け方にかけて発症する「夜間熱中症」といわれるものです。
最近の住宅は気密性が高く、夜になっても室温が下がりにくいうえ、睡眠中は汗で体内の水分が失われやすいのが最大の理由です。
「夜間熱中症」を防ぐためには、寝る前にコップ1杯の水を飲み、エアコンや扇風機を上手に使って、気温や湿度を調整すると良いそうですよ。

▼そんな暑さしのぎには、夜の映画鑑賞はお勧めです。(特に、50才以上の夫婦割り2200円と、一寸お得なのです。)
最近では、HEROとか、アベンジャーズ、バケモノの子、ミニオンズ…映画館は寒いくらいですが、ブランケットが用意されています。
中でも、ミニオンズは、こんなの子供が見るものじゃん…と思っていましたが、なかなか面白かったですよ。
バナナのような黄色い謎の生物(バナナが大好物の設定です。)が、その時代の最も強いボスに仕えるお話です。Tレックスやナポレオン… 
バケモノの子は、感動物でしたが、今週末から、ミッション:インポッシブルが始まるので、熱帯夜に行ってきます。

▼暦ではあと少しで“残暑”という表現になるのかな! 
でも、残暑が厳しくなるこれからの季節、エアコン以外の“涼”を探して、熱帯夜を乗り切りましょう!
小生の場合、家庭菜園の新鮮野菜とキンキンに冷えたビールで、毎晩英気を養っています。旬の夏野菜をヘルシーに味わう… まさに美味しい夏を楽しんでいます!

▼余談:スーパー猛暑
平成22年の夏、平均気温が、統計を取り始めてから、113年間のうち、最も高かった年。熱帯夜の日数も、平均気温が観測史上最高となったところが100ヶ所以上で、観測史上最高気温を記録した年です。
この年、35度以上の暑さを“猛暑”、37度以上の暑さを、スーパー猛暑”と名づけられました。
熱中症対策をしっかりと!

次回の第119号は、平成27年9月初旬配信予定です。

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