いばらき産保ニュース第124号

発行日:2016年2月1日

ホームページ:http://ibarakis.johas.go.jp/
発 行:独立行政法人 労働者健康福祉機構
茨城産業保健総合支援センター 所長 小松 満


【新着情報】

  • 今年も「STOP!転倒災害プロジェクト」を実施します 【厚生労働省からのお知らせ】
  • 「職業性膀胱がんに係る健康相談ダイヤル」が設置されました

【これから受講できるセミナー案内(無料)2月~3月開催セミナー】

【総合支援センターからのお知らせ】

【コラム:水戸南町3丁目だより】

新着情報

▼『今年も「STOP!転倒災害プロジェクト」を実施します』【厚生労働省からのお知らせ】

厚生労働省では、労働災害のうち最も多い転倒災害の減少を図るため、2015年に「STOP!転倒災害プロジェクト2015」を開始し、皆さまのご協力をいただきながら取り組んできました。  その結果、転倒災害は昨年11月末の速報値で前年比約3%の減少となっています。皆さまのご協力ありがとうございました。

今年からは「第12次労働災害防止計画」の後半に入りました。
この計画は、平成29年までに、平成24年と比較して労働災害を15%以上減少させるというものです。転倒災害は前年比では減少となっていますが、平成24年と比較すると残念ながらほぼ横ばいの状況で、まだまだ対策の余地があります。

そこで、今年からは「STOP!転倒災害プロジェクト」を、期限を設けずに実施します。引き続き、皆さまのご協力をよろしくお願いします。

プロジェクトでは転倒災害が最も多い2月を重点取組期間としており、この期間には皆さまの職場でも総点検を実施し、転倒防止対策に取り組んでいただきたいと思います。 (詳細は「職場のあんぜんサイト」に掲載します)

それでは、皆さまのご活躍とご健勝、さらに、転倒災害の撲滅を祈念いたしまして、今年一年「ご安全に!」。

クリックこちらをご覧下さい (厚生労働省 職場の安全サイトにリンクします)

▼「職業性膀胱がんに係る健康相談ダイヤル」が設置されました

染料・顔料の中間体等を製造又は取り扱う事業場(オルト-トルイジンをはじめとする芳香族アミンを使用している可能性の高い事業場)に従事する人からの健康上の相談に応じるため、「職業性膀胱がんに係る健康相談ダイヤル」が設置されました。

この健康相談ダイヤルでは、職業性膀胱がんに係る健康不安、化学物質のばく露防止の相談や、相談者の意向を踏まえ、最寄りの病院、労働基準監督署等の関係機関の紹介などの対応を行います。
■ フリーダイヤル(1月25日~) 0120-519187 ・全国どこからでも、携帯電話やPHSからも無料で利用可能 
■ 受付日時 平日(13時00分~17時00分)(土日祝を除く)
■ 対象者 労働者(離職者を含む。)やその家族、事業者、安全衛生担当者など

クリックこちらをご覧下さい PDF ((独)労働者健康安全機構のHPに掲載されたファイルにリンクします。)

これから受講できるセミナー案内(無料)<平成28年2月分~3月分>

<開催会場案内>
 水戸:住友生命水戸ビル会議室(水戸市南町3-4-10住友生命水戸ビル11階) 
 土浦:ワークヒル土浦(土浦市木田余東台4-1-1)<ワークヒル土浦のHPにリンクします。>
 鹿嶋:鹿嶋勤労文化会館(鹿嶋市宮中325-1)<鹿島勤労文化会館のHPにリンクします。> 
 日立:日立地区産業支援センター(日立市西成沢町2-20-1)<日立地区産業支援センターのHPにリンクします。>
 医師会:茨城県医師会(水戸市笠原町489)<茨城県医師会のHPにリンクします。> 

開催日時 テ ー マ / 講 師 開催会場 定員
2月3日(水)
13:30-15:30
「精神障害等に係る労災認定のしくみ」
講師:柳橋 清美 先生
(茨城労働局 労働基準部 労災補償課 地方労災補償監察官)
【 概 要 】恒常的な長時間労働、勤務態様の変化、職場の人間関係などのさまざまな要因による心理的ストレスが、時として、精神障害を発症させたり、果ては自殺の引き金にもなっています。
厚生労働省では、精神障害等の労災請求事案の業務上外を判断するため、「心理的負荷による精神障害等に関わる業務上外の判断指針」が示されています。
本セミナーでは、判断指針の制定過程から精神障害等の現状、判断指針の考え方、運用のポイント、改正点など心理的負荷による精神障害あるいは自殺が、どのような判断によって労災認定されるか解説します。
土浦 30名
2月3日(水)
18:30-20:30
「放射線と健康診断」 
講師:大原 潔 先生
(産業保健相談員、総合病院土浦協同病院放射線科顧問)
【 概 要 】健康診断では負担が少ない検査が行われ、結果も定性的・定量的であることが多く、異常を診断しやすいですが、X線検査では被ばくを伴うと同時に、異常の有無を読影する必要があります。 
医療被ばくは、職業被ばくや公衆被ばくと異なり、意図的に放射線を人体に照射したり、放射性物質を身体内に投与することで、病気の発見、症状の判断などの利益を受けるX線検査による医療被ばくを中心に、健康診断の功罪について解説します。
水戸 30名
2月10日(水)
13:30-15:30
「あなたの職場、病気になっても働き続けられますか?
     -治療と仕事の両立支援について-」 
講師:河島 美枝子 先生 
(産業保健相談員、元大分県立看護科学大学精神看護学教授) 
【 概 要 】最近の医学の進歩にはめざましく、がんの診断が「死の宣告」と考えられた時代から大きく変わり、今やガンは「長く付き合う慢性病」となっています。毎年ガンに罹る人の中の3割が20?64才以下の働く世代ですから、あなたの職場にガンと診断された人がいても不思議ではありません。さらに最近はどこの職場でも目立つメンタルヘルス不調の一部もやはり「長く付き合う慢性病」として大きな問題になっています。働く人の病気の治療が長引けば入院・通院のために仕事・職場に様々な影響が及び、当事者は精神的にも経済的にも大変悩むことになります。病気の治療と仕事の両立を支えることは本人のためばかりではなく、家族そして職場にも大変役に立ちます。職場での具体的な支援について考えてみます。
茨城労働基準協会
中央安全衛生教育センター
(水戸市渋井町字堺橋263-1)
30名
2月10日(水)
18:00-20:00
「化学物質のリスクアセスメント手法の解説」
講師:小川 悟 先生 
(日本作業環境測定協会北関東支部茨城分会副分会長) 
【 概 要 】労働安全衛生法の改正により、一定の危険性・有害性が確認されている化学物質(安全データシート(SDS)の交付が義務づけられている640物質)については、事業場では危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)が義務付けられます。 
厚生労働省では、『コントロール・バンディング』を用いた簡易なリスクアセスメント手法を紹介し、有害性のある化学物質から労働者の健康を守る手法を紹介しています。 
本セミナーでは、リスクアセスメントの実施体制からリスクの見積もりに必要な手法を紹介し、リスク評価に必要な具体例などについてわかりやすく解説します。
水戸 30名
2月17日(水)
18:30-20:30
「労働安全衛生マネジメントシステムの導入のポイント~リスクアセスメントの導入効果と実施上の問題点~」 
講師:甲斐 洋 先生 
(甲斐安全コンサルタント事務所長、元原子燃料工業(株)顧問) 
【 概 要 】リスクアセスメント(以下、REという。)の調査結果(平成25年~平成27年)では、茨城県内の製造業におけるRE導入率は75%、全産業では57%となっている。RE導入事業場の度数率は、未導入事業場の度数率より低くREの導入効果が認められる一方、RE導入済み事業場における死傷災害発生率は製造業で60%、全産業で39%となっており、RE導入済事業場においても死傷災害が多く発生している。 
本セミナーでは、茨城労働局の調査結果より、RE導入済事業場の実施状況や安全衛生管理状況における問題点について整理した結果を中心に解説します。
土浦 30名
2月23日(火)
18:30-20:30
「作業環境の改善方法」 
講師:岩崎 芳明 先生
     (産業保健相談員、筑波労働コンサルタント事務所長) 
【 概 要 】日本で使用されている化学物質は約6万物質と言われていますが、印刷工場の胆管がん問題等で作業環境管理の重要性が再認識されています。セミナーでは作業環境の改善方法に関して労働衛生工学的対策を中心に実例(写真)を含めて説明いたします。説明内容は皆様の職場の環境改善に少しでも役立つ内容となっております。また、作業環境測定の最近の法改正(ナフタレン、リフラクトリーセラミックファイバー等)の事項も併せて説明いたします。
土浦 30名
2月24日(水)
14:40-16:00
「メンタルヘルス・ケースカンファレンス」 
講師:山村 邦男 先生   (産業保健相談員、山村医院院長) 
【 概 要 】参加者が提示するメンタルヘルス事例について討議を行い、産業保健相談員(精神科医:メンタルヘルス担当)が総括とアドバイスを行います。 
現場でメンタルヘルス対策に苦慮されている方々にとってとても参考になるセミナーです。
水戸 10名
3月1日(火)
13:30-15:30
「産業医の職場巡視( 実習 )」
講師:友常 祐介 先生
(産業保健相談員、元筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ助教)
【 概 要 】労働安全衛生規則第15条には、「産業医は、少なくとも毎月1回作業場等を巡視し、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない。」と規定されています。 今回のセミナーでは、産業医が職務を遂行するにあたってもっとも重要な業務である職場巡視について、実際の作業場を巡視しながら、職場巡視のポイントや課題の把握の仕方について、学んでいきます。
(株)小松製作所
茨城工場
(ひたちなか市長砂 163-46)
30名
3月8日(火)
13:30-15:30
「ロコモティブシンドロームと健康寿命~働く人の生涯健康を目指して~」
講師:田中 厚子 先生
(産業保健相談員、つくば国際大学医療保健学部看護学科講師、元筑波銀行保健師) 
【 概 要 】産業保健では「メタボ」とともに健康寿命と深い関係の「ロコモ」の対策も必要になってきています。「ロコモ=高齢者」は大間違い。超高齢社会を乗り切れる準備を、若い20代からの意識改革が大事です。 セミナーの後半は、「職場ですぐできる実践」を紹介します。
土浦 30名
3月11日(金)
13:30-15:30
「有機溶剤の正しい使い方~有機溶剤中毒予防規則の遵守~」
講師:立原 昇 先生
(茨城労働局労働基準部健康安全課地方労働衛生専門官)
【 概 要 】有機溶剤とは、油や樹脂、塗料など水に溶けないものを溶かす有機化合物で、揮発しやすく工業的な用途に使われるもので、法律的には有機溶剤中毒予防規則で規制されています。 有機溶剤は高濃度を吸えば急性中毒になり、死亡又は重い後遺症が残る場合があり、低濃度でも長い期間吸えば慢性中毒を引き起こします。 本セミナーでは、急性中毒・慢性中毒を引き起さないために、有機溶剤中毒予防規則について改めて解説します。
土浦 30名


<産業保健セミナーを受講される皆様へ> 

 最近、産業保健セミナーの開始時間に遅刻する受講者が見受けられ、他の受講者の妨げとなっています。
 つきましては、以下の事項を守っていただくようお願いします。

  1. 受講者は、産業保健セミナーが開始される5分前には、席に着いていただくようお願いします。
  2. 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の単位については、開始時間に遅れた場合、会場に入れないことがありますので、特に注意してください。

<産業保健セミナーの受講を申し込まれた皆様へ>
 産業保健セミナーの受講を申し込まれても受講されない方が見受けられ、他の方に迷惑を及ぼしています。
 つきましては、以下のようにさせていただきますので、ご了承ください。

  1. 欠席される場合は、必ず当総合支援センターに電話・メール等でご連絡ください。
  2. 欠席が目立つ方は、ご連絡をさせていただき受講をお断りする場合があります。

<認定産業医の皆様へ> 
 現在お持ちの生涯研修手帳(3~5年前更新時に発行された手帳)の番号と産業保健セミナーでお渡ししている日医シールの番号が若干違っています。これは平成22年度版から日医産業医制度実施要綱が改正になっているためです。番号が違っている場合は、似た項目のところに貼っていただければ手帳の更新時に茨城県医師会で確認します。

※ 先着順になりますので、お早めにお申込みください。

※ 有料駐車場をご利用の場合、参加者のご負担となりますので、ご了承ください。
    できるだけ公共交通機関をご利用ください。

※ 受講のお申込みは、当総合支援センターのホームページ、FAX、メール等でお申込みください。

※ セミナーに関する講話の概要並びに主な受講対象者、日本医師会認定産業医制度の単位認定研修、講師等セミナーについての詳細はこちらをご覧下さい。

総合支援センターからのお知らせ

▼産業医研修会の開催について 【茨城県医師会からのお知らせ】


◇3月1日(火)19:00-21:00   茨城県医師会  100名  つくばメディカルセンター 30名

「 職域での口腔保健 」 【対象:産業医】
講師:戒田 敏之 先生 (茨城県歯科医師会 産業口腔保健統括マネージャー、労働衛生コンサルタント)
【 概 要 】

産業保健の中でも歯科の問題は、酸やフッ化水素等の歯科医師による特殊健康診断以外、法的義務のある項目はありませんが、最近、口腔と生活習慣病やストレスとの関係が注目され、国会においても付帯決議として討議され、産業保健の中でも口腔保健のあり方が見直されています。

今回は、口腔内の状況を把握できる新しい歯科健診「口腔機能健康測定」を実際に経験して頂き、口腔機能と生活習慣病との関係や、ストレスチェックのセルフケアとして、口腔に出現するストレス症状についてお話するとともに、本年6月1日より施行される化学物質のリスクアセスメントの義務化に伴い、より一層の注意が必要となる化学物質の管理について、歯科医師による特殊健康診断を通しての注意点をご説明します。


◇3月15日(木)19:00-21:00   茨城県医師会  100名  土浦市医師会 50名

「ストレスチェックの面接指導方法の実際 ~マニュアルの活用~ 」 【対象:産業医】
講師:中谷 敦 先生 (産業保健相談員、(株)日立製作所水戸健康管理センタ長、産業医) 
【 概 要 】

2015年12月1日に50人未満の事業所にストレスチェックの実施が義務付けられ、高ストレス者のうち、面接指導対象となった労働者が事業者に申し出た場合、医師による面接指導を行わなければなりません。
 この面接指導に当たっては多くの場合、事業所の産業医が担当することになると思われますが、産業医は必ずしもメンタルヘルスを専門とする医師ばかりではないため、面談の実施に不安を抱くことになります。 
 さらに、職域の健診の特性上、面談結果を適切な事後措置につなげる必要があることも、通常の診療行為と異なるためより問題を複雑化させます。
 本セミナーでは、厚生労働省より公開されたマニュアルを用いて具体的な面接指導の方法を学ぶとともに、申し出を経ずに相談にきた労働者への対応などについても議論したいと思います。


▼産業保健の「相談」をお待ちしています!! 
 当総合支援センターでは産業保健に関するあらゆるご相談に応じています。電話、FAX、メールでも結構です。(※「メール」が便利です。)費用は「無料」ですので、お気軽にご相談ください。また、「個人情報」は守られていますので、ご心配いりません。最近はメンタルヘルスに関する相談が大変増えてきました。

※相談フォームはこちらをご利用ください。

情報誌「産業保健21」のご利用案内
独立行政法人労働者健康福祉機構が編集・発行している情報誌「産業保健21」の配送先変更については、FAX等にてお知らせください。 
「産業保健21」は、産業医、産業看護職及び衛生管理者の情報ニーズに応えた情報誌です。産業保健業務に携わっている方で、ご希望の方には無料で送付いたします。

詳しくは、こちらをご利用ください。労働者健康福祉機構本部のHPにリンクします。

コラム 水戸南町3丁目だより

▼さすがに2月となると、寒くなりましたね! 先月中旬までは、暖冬?と思わせるくらいのお天気で、スキー場にも雪がない状態が一変しましたね。 
でも、センター試験までは好天に恵まれ何よりでした。(毎年、大雪の報道がこの時期ありましたよね…)

▼そんなセンター試験当日は、裏磐梯でスキーを楽しんでいました。ホテルは例年の半数程度…とか言ってました、少なかったですよ。 
スキー場もしかり、スキーヤーが少ないせいか、コブがなく、とても滑りやすくワイフと二人、暴走族気分で楽しんできました。
運動不足もあり、午前中で下半身に“ガタ”が来た小生でしたが、本当にお客さんが少ないですよ。
(遊びに行ってあげないと悪いので、また今月も行ってきますね!)

▼実は、運動不足というよりは“正月太り”って言うやつですね? 元旦からですからね…あれだけたらふく飲んでしまうと…(自分なりに反省してるんですが…)
きっと僕の腸内には“デブ菌”が多いんですよ。特に、日本酒やビールなどの糖質の多いお酒はNG! ロカボでゆるーく糖質制限を始めないといけないのかもしれませんね。(でも、こんなこと知れたら、晩酌制限が怖いし…)

▼読売新聞の編集手帳には、『さ』の1字を『か』に替える。何をするにも遅すぎることはない、「今さら」と思うのをやめて「今から」やればいいのだから…と言った文字が並んでいたのを思い出します。
よし、明日から少しづつロカボ、始めてみようかな! 
(学習能力の低い僕だけど、繰り返すことも大切ですよね! でも、これって意志が弱いってこと?)

▼余談:“デブ菌”について
太った人の腸内には“デブ菌”「ファーミキューテス菌」が多く、“やせ菌”「バクテロイデーテス類」が少ないそうです。
対策は、いま注目されている腸内細菌叢(腸内フローラ)“やせ菌”を増やすことらしい。
水戸名産の納豆や小美玉の条例となった乳製品などの発酵食品や、食物繊維が豊富な野菜を多く食べるのが効果的だそうですよ!

次回の第125号は、平成28年3月初旬配信予定です。

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