※当ページのご相談例は働く方からの相談を想定したもの、及び当センター職員から募集した
相談例を掲載しています。皆さまから頂いたご相談を掲載することはございません。
習慣になってしまい、血糖値が悪化しています。解決策はないですか?
A 食べることはストレス解消になるので、間食してしまう気持ちは理解できます。
食事をすると血糖値が上がり、その後約2時間くらいで、空腹時の血糖にもどります。
糖尿病の方ですと、食後に下がるべき血糖値が、なかなか下がりにくく、さらに間食を
はさむと、血糖値が一日中高いままの状態が続いてしまいます。
その状態を放置してしまうと、動脈硬化の進みが速くなることが心配です。
動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こします。
間食するなら糖分や炭水化物の少ないものを選び、1日のエネルギー量の範囲内で食べることが
大事です。仕事によって消費エネルギー量が違うので、主治医に確認するといいですね。
間食をやめるだけで、HBA1Cなどの検査データは下がってきますので、検査と検査の
間だけでも頑張ってみて、検査値のデータの動きを観察するのも、励みになります。
(※HBA1Cとは…糖尿病の可能性をみる血液検査の指標です。)
身長と同じくらいですが、これって正常ですか?
A 血圧の正常域は、上が140㎜Hg未満、下が90㎜Hg未満です。
上と下のどちらが数値を上回っても高血圧の領域に入ってしまいます。
身長はどれくらいでしょうか。
日本人の成人男性の平均身長が約170㎝、成人女性が約157㎝ですが、
平均身長と同じ数値くらいの血圧だとしたら、治療が必要ですね。
上記の正常域を目標に治療もしくは、生活習慣を改善していくといいです。
体重が身長に対して非常に重い場合、体重を減らすだけでも、血圧は下がります。
体重を1㎏落とすと、上の血圧が2㎜Hg下がると言われています。
血圧を適正に保つことは生活習慣病予防に非常に大切です。
養う家族もいるので仕事を続けたいですが、
前やっていた仕事はできないと思う。
仕事復帰するためにはどうしたらよいでしょうか。
A それぞれの家庭の事情もあってつらい状況かと思います。
治療を続けながら、働いていくことを一緒に考えていきましょう。
前にやっていた業務と同じことができないとしても、
業務内容の変更や配置転換などで働き続けることが可能です。
当センターでは、治療と仕事を両立していくための支援を行っています。
会社様のご配慮は必要ですが、主治医の意見書をいただきながら、
検討してもらえる方法をお伝えいたします。働くことをあきらめない意欲が大切です。
A デスクワークで長時間座っていることは、体全体に負担をかけます。
頭の重さは通常体重の10%です。同じ姿勢で、頭の重さを首や肩が支えると、
血液の循環が悪くなります。人によっては筋肉の緊張型の頭痛を起こすこともあります。
まずは座る姿勢を正しくすることです。正しい姿勢とは椅子に座るときはあごを引き
背筋を伸ばして肩の力を抜きリラックスします。猫背になると、頭の重さを支える
首の筋肉に負担がかかり肩こり首こりなどを引き起こします。
肩まわりを温めたり、トイレなどで席を立つときは、肩や首や腕を回したりして
血液循環をよくするといいです。
人間の体は座りっぱなしで動かないでいると、血管を圧迫して血液を上へ
押し上げてくれる足の筋肉のポンプ作用がにぶり、代謝機能が低下します。
肩回りだけでなく、体全体を動かすことが大事なので、30分に一度くらいは立ったり、
足を動かしたりするといいです。
夜になると中々寝付けず、疲れがとれません。
土日はお昼まで眠ってしまいます。
何か日常生活で気を付けることはありますか?
A 眠れないのは複数の原因が絡むことがあります。
なにかご心配なことはありませんか?ストレスも関係があります。
自律神経の乱れや、抑うつ状態も睡眠に影響します。
「眠らなくてはいけない」と「眠り」を義務に感じてしまうと、それがストレスになり、
よけいに眠れなくなってしまいます。日中眠気で困らない程度であれば、自然な睡眠が
十分にとれているのかも?と思って、義務に感じないほうがいいです。
それから、就寝前のカフェインを含む飲食や喫煙なども交換神経を刺激するため、
避けるといいです。夜の光は体内時計を遅らせる作用を持っていて、
光による刺激(テレビ・スマホ・パソコンなど)により寝付けない人もいます。
ホルモンの作用で寝起きに光を浴びてから、約15時間後以降に眠気が生じてきます。
このリズムを意識的に作るには、一度早朝に太陽の光をしっかり浴びることをお勧めします。
そして自分なりのストレス解消をつくるのは睡眠のために良いのですが、中でも軽い運動を
取り入れることは良い眠りにつながりますよ。かんたんにできる方法としては、
ぬるめのお風呂に入る、ストレッチをするなどいろいろ試してみましょう。
〇 お知らせ
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