土浦地産保通信(第3号) |
平成27年5月25日 |
衛生管理スタッフの皆さん、ご機嫌いかがですか。 土浦地域産保センターでは随時、皆様に産業保健に関するニュースや役に立つ情報をお届けしえいます。 本号より、この通信はEメールでも送付可能です(PDF文書添付)。 希望される場合は、当センターまで連絡してください(アドレスは下蘭にあります)。 |
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トピックス1労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」実施マニュアル公表改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について、実務を担う産業保健スタッフ等向けに各事業場でストレスチェック制度を適切に導入し運用していくための進め方と留意点を示した手引とQ&Aが公表されました。 その中から気になる点を拾ってみますと、第1回目をいつまでに実施しなければいけないかというと、法律が施行される本年12月1日後1年以内、つまり平成28年11月30日までに第1回目のストレストレチェックを実施する必要があります。あくまでもストレストレチェックの実施ですから、結果通知や面接指導はその後でもかまいません。 また、注意する点として、派遣事業者を含めて50人以上の労働者を使用する場合、たとえ直接雇用する従業員が50人未満であっても、ストレチェックを実施する義務が生じます。事業場の人数え方は派遣労働者を含めてカウントするためです。ただし、対象となるのは雇用する従業員のみで、派遣労働者に対しストレチェックを実施する義務はありませんが、職場の集団ごと集計・分析を実施するには、派遣労働者にもストレスチェックを実施するこが望まれます。 なお、ストレストレチェックが努力義務である労働者数50人未満の事業場については、ストレチェックや面接指導を実施した場合の費用を助成する制度が設けられることになっています。 詳しくは、こちらをどうぞ⇒ 手引き Q&A |
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セミナーのご案内ストレスチェック制度の実施等が平成27年12月1日と目前に迫っていますが、このたびストレスチェック制度に関する研修会が開催されることになりました。主催は、独立行政法人 労働者健康福祉機構 茨城産業保健総合支援センター、対象は事業主又は安全衛生責任者等です。
coffee break「転倒」災害をなくすには前回、労働災害の事故の型で「転倒」災害が最多であることをお伝えしました。その続きです。 転倒災害の防止には、なんといっても職場環境の整備(整理・整頓・清掃)が大切なのは言うまでもありませんが、転びやすい人がいることも事実です。 高齢者のケースですが、転びやすい人の特徴がいろいろと分かってきました。太りぎみで、健脚度が弱く、動脈硬化の傾向があることだそうです。健脚度というのは聞きなれませんが、要は脚を中心とした移動能力のこと。生活に必要な足の力や体のバランス能力のことです。動脈硬化がなぜ原因?とお思いでしょうが、高血圧のコントロールが悪いと脳血管疾患による脳梗塞や脳出血で運動能力が低下し、また糖尿病による抹消神経障害で足底の感覚が鈍くなることなどが関連してきます。 予防は、まずは転びにくい身体づくりから。運動や食事に気を使いたいものです。 |
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【穴埋めコラム めざせ衛生管理者〜過去問の実戦的解説 その2】
次亜塩素酸ナトリウムなどは、家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤や殺菌剤(洗濯用、キッチン用、ほ乳ビンの殺菌用など)などに使用されていますね。これを塩酸などと混合すると黄緑色の有毒な塩素ガスが発生しますが、過去には死亡事故も発生して報道もされています。ですから、家庭用の製品には「混ぜるな危険」の注意書きが必ずあります。化学式は、NaClO + 2HCl → NaCl + H2O + Cl2ですが、覚える必要はないでしょう。それより、過去の事件や日常的な注意事項(「混ぜるな危険」)に注意しておくことが大切です。なお、塩酸ほどではないものの、食酢やクエン酸、炭酸を多く含む物質をかける事も危険ですから、くれぐれもご注意ください。 |
土浦地域産業保健センターでは、国の補助事業として
等の支援を行っております。どうぞ、ご利用ください。 発行者:独立行政法人労働者健康福祉機構 |