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土浦地産保通信(第11号)

平成27年12月28日
一年間のご愛顧、ありがとうございます。
土浦地産保通信も今年4 月以来11 回目の発行にこぎ着け ました。これからも随時、皆様に産業保健に関するニュースや役に立つ情報をお届けしたいと考えてお ります。
この通信はE メールでも送付可能です(PDF 文書添付)。
希望される場合は、当センターまで連絡して ください(アドレスは下蘭にあります)。

お知らせ

土浦地域産業保健のセンターホームページをリニューアルしました
土浦地域産業保健センターのホームページをリニューアルしました。サービスの内容を、よりわかり易く説明しております。今後とも、どうぞご利用ください。
新しいホームページのアドレスは、http://www.ibarakis.johas.go.jp/l/ts/ です。
また、こ れに伴いメールアドレスも変更しました。
新しいメールアドレスは、メールアドレスibarakis.johas.go.jpです。
ただ当分の間は、従前のアドレスも使えますので、よろしくお願いします。

トピックス

膀胱がん 芳香族アミン原因か〜染料工場 労働者5 人が膀胱がん〜
厚生労働省は18 日、顔料の原料を製造する国内の化学メーカーの工場従業員と退職者の計5 人が膀胱がんを発症したと発表しました。5 人は北陸地方の工場で化合物「芳香族(ほうこうぞく)アミン」を取り扱ったとされています。芳香族アミンの一種「オルト−トルイジン」がぼうこうがんの原因物質と指摘されていることから、厚労省はオルト−トルイジンを扱う約40 事業所を対象に、防毒マスクの着用など従業員への暴露防止対策と健康管理状況を調査する予定です。
 また、また厚労省は同日、芳香族アミンを取り扱う化学メーカーの業界団体、日本化学工業協会と化成品工業協会に対し、加盟社に注意喚起と、特にオルト−トルイジンを扱った労働者や退職者には膀胱がんに関する健康診断の受診を勧めるよう求めています。
 厚労省や化学メーカーによると、メーカーは今月3日、北陸地方にある工場の従業員約40 人のうち47?56 歳の男性4 人と、約12 年前に退職した43 歳の男性1人がぼうこうがんを発症しました。5 人の勤務歴は7 年半?24 年で、昨年2 月?今年11 月の診察で判明したそうです。
 厚生労働省の要請内容及び発生状況等は、こちらををご覧ください。 (厚生労働省のHPにリンクします。)

【コラム/防毒マスクを着用?】

 オルト−トルイジンとは、「芳香族アミン」と呼ばれる化合物の一種で無色の液体で、染料や顔料の原材料として使われています。国際がん研究機関(IARC)は有害性について「人に対して発がん性がある」と評価しており、日本国内では労働安全衛生法に基づき、注意文書の交付など譲渡時に一定の規制が設けられています。しかし、努力義務にとどめていたため、暴露防止などの安全対策が十分でなかった可能性があります。
 報道によれば、事業場では「防毒マスクは着用していた」としていますが、きちんと着用しないと面体が皮膚に密着せず、すきまから有害物が侵入してきます。また、どのような性能のマスクを着用していたかも気になるところです。保護具は、ただ単に使用すればよいとうのではなく、適正な選択と使用が重要です。

行政広報

◎ ストレスチェック制度における労働基準監督署への報告書の提出について
〜提出は28 年4 月1 日以降に〜
12 月1 日より施行された労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度における労働基準監督署への結果等報告書の提出について、厚生労働省はOCR で読み取り可能な様式を、平成28 年3 月下旬に公表すると発表しました。
提出が義務付けられているのは労働安全衛生規則様式第6 号の2「心理的な負担の程度を把握するための検査結果等報告書」。法令では、1 年以内ごとに1 回、事業場が任意に設定した時期に提出することが義務付けられていますが、今回はOCR 様式作成に合せて28 年4 月1 日以降の提出を求めています。
なお、様式はすでに「実施マニュアル」などで紹介されていますが、検査を受けた労働者数や面接指 導を受けた労働者数及び集団分析の有無を報告するもので、高ストレス者数は報告対象ではありません。
また、OCR 様式が公表されたら、厚生労働省ホームページ「安全衛生関係主要様式」  に掲載される予定です。
◎ 「平成26 年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場」を公表
 厚生労働省では18 日、平成26 年度に石綿ばく露作業による労災認定などを受けた労働者が所属していた事業場について、名称、所在地、作業状況などの情報を取りまとめ、939 事業場(うち新規は710事業場)を公しました。
これで累計の公表は延べ10,510 事業場となります。
詳しくは、こちらをご覧ください。 (厚生労働省のHPにリンクします。)
 ところで、なぜアスベスト問題で企業名まで公表しているのでしょうか。アスベストの危険性については一般的に認識されていると思いますが、いまでも知らずにばく露している労働者がいます。また、石綿関連疾患である肺がんや中皮腫は30 年から40 年もの潜伏期間の後に発症します。
そこで企業名等を公表し、
@アスベストばく露作業に従事した可能性があることの注意を喚起すること、
A公表事業場の周辺住民が、自身の健康状態を改めて確認する契機とすること、
B関係省庁、地方公共団体などがアスベスト健康被害対策に取り組む際の情報を提供すること―が行われています。
 過去にアスベストを取り扱ったことがある方は、早急に健康診断を受けた方がよいでしょう。厚生労働省では、今回公表する情報に関する問い合わせや、労災補償制度などに関する相談に応じるため、特別電話相談窓口を設置(電話番号:03-3595-3402、午前10 時から午後5時まで)するほか、都道府県労働局、労働基準監督署でも、随時相談を受け付けています。

【お断り】
今回は、「穴埋めコラム めざせ衛生管理者〜過去問の実戦的解説」を休止させていただきました。

土浦地域産業保健センターでは、国の補助事業として

  • メンタルヘルスを含む労働者の健康相談(不調者への保健指導等)
  • 健康診断の結果についての医師から意見聴取(有所見者の健康保持についての意見)
  • 長時間労働者に対する面接指導(医師等による指導)
  • 医師、保健師等の個別訪問による保健指導(健康相談、労働者への教育等)

 等の支援を行っております。どうぞ、ご利用ください。


発行者:独立行政法人労働者健康福祉機構
 茨城産業保健総合支援センター 土浦地域産業保健センター
発行責任者:コーディネーター 野口 清
 〒300-0052 土浦市東真鍋町2-5真鍋事務所庁舎内
  電話:029-825-2911   FAX:029-825-2912   E-mail: アドレスibaraki-sanpo.jp
※ この通信は、これまでに土浦地産保をご利用いただいた事業場に発信しております。