就任のご挨拶
茨城労働局長
植松 弘
(さんぽいばらき 第33号/2008年11月発行)
この度、9月1日付けで茨城労働局長を拝命いたしました植松弘でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
着任早々から多くの方々に温かく迎えていただき、大変ありがたく思っております。
茨城県は、筑波山に代表される山並みや広大な平野、霞ヶ浦をはじめとする多くの湖沼や河川など、豊かな自然に恵まれていることに加え、北関東自動車道、常陸那珂港、百里飛行場の民間共用化等の大型プロジェクトや、平成17年に開通したつくばエクスプレス沿線を中心とした新市街地の形成など、非常に魅力に富んだ県であると認識しております。茨城県は私にとって、2年前家族と登り年賀状の写真となった筑波山、さらには、父母と一緒に訪れた偕楽園、光圀公の西山荘等思い出深い地でもあります。
このような茨城県に勤務できますことを大変うれしく思い、微力ではございますが、精一杯努力をして執務に励む所存でございますので、重ねてよろしくお願い申し上げます。
さて、県内の経済社会情勢は、原油等資源価格の高騰などに伴う影響から、企業の経営環境は一段と厳しさを増している状況にあると思います。こうした環境にあって、優秀な人材の確保は経営を持続的に維持成長させるのに非常に大切な鍵であると思います。この人材の確保には、それぞれの職場の環境、ハード面とソフト面を整える必要があります。特に、ソフト面として、就労環境・労働環境の改善が重要となるものだと思います。ソフト面から就労環境・労働環境の改善を検討する際には、現状を把握し、どのような改善が必要なのか、その改善によって何がもたらされるかといったこと、そして、何を目指すのかのマネジメントが重要だと考えます。リスクアセスメントは、労働災害を防止するための手法として活用されているところですが、ソフト面からの就労環境・労働環境の改善においても、リスクアセスメントの考え方を取り入れると、改善実施の優先順位でその効果を見極め、より効果的な取り組みが期待できるものと思います。
厳しい経営環境が続くなか、安全衛生で培われたアセスメントの手法を取り入れたマネジメントにより、人材の確保に役立てていただきたいと思います。