11月のつぶやき『感染症予防効果とリモートワーク』

 

 今年は、いつも夏に流行する感染症が激減しました。
 いわゆる夏風邪といわれ乳幼児を中心に流行する「ヘルパンギーナ」が昨年の約27分の1に減少、
 同じく夏に流行する「手足口病」が約100分の1に減少しました。これはまさに、感染症予防対策
 の効果です。にも関わらず、新型コロナウイルスは夏も感染が拡大し、致死率は下がっている
 ものの冬に向かって脅威を感じるところです。

 この7か月間それぞれの事業所様におかれましても、
 感染症予防のためにご苦労されているところと存じます。

 最近訪問させていただいた2つの事業所様では、講話をリモート※で実施しました。
 私はパソコンの前に座り、機器の操作担当者が離れて座り、講話を聴いている社員様の顔は
 全く見えません。PowerPointの資料を見ながらひたすらパソコンに向かって話をするだけです。
 話を始めて10分くらいは落ち着かない感じでしたが、だんだんにその形態に慣れてきて、
 そのうち自分の調子が出てきたように思います。皆様の事業所でも、このような形態の
 活用が急に多くなったのではないでしょうか。  
 (※リモート:離れた、遠隔の、隔たりのあること)

 当たり前ですが、リモートでの感染の危険は0%で、感染予防だけを考えたなら
 この方法が1番です。もちろんリモートではできない業務もありますので、
 対面の業務と併用していく時代なのでしょうね。
 リモートワーク(社内外の会議、相談・報告・決裁等)の良いところと課題を挙げてみました。

 

 

   移動時間や交通費がかからない

   移動する精神面の負担が減る

   ビデオ会議などでは無駄な会話が減り時間が短縮される

   コストの削減(会議室借上料、コピー代、事務用品代、その他)

 
 

   情報がもれるリスクがある

   表情や身振りがよく見えずニュアンスが伝わらない

   言葉がはっきりと伝わりにくい

   会議では場を共有する実感がわきにくく聞き役になりやすい

 


 一度築かれた便利で合理的なスタイルは、コロナ禍が落ち着いても以前の状態に
 完全に戻ることはないかと思われます。激変する生活様式についていくしかないですね。 

 

 ▶ 保健師の庭 TOPへ戻る