2020年5月号 『免疫力は上げられます!』

 1 免疫力とは
 免疫力とは、「感染・病気・望まない侵入生物を避けるために
 必要な自己防衛システム」です。
 免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなる、口内炎がよくできる、
 肌があれる、下痢をしやすくなる、疲れやすくなるなどの症状が
 現れます。免疫は体の外から入ってくるものだけでなく、健康を
 害する体内にある敵も見張り対処してくれます。
 代表的な体内の敵は「がん細胞」です。免疫力が高ければ、
 発生したがん細胞をやっつけたり、増殖を抑えたりしてくれます。


 2 腸内環境が大事なわけ
 腸管(大腸と小腸)に、体内の免疫細胞の60~70%が集まっています。
 腸管は口から肛門までつながった1本の管なので、常に異物や外敵が
 入ってくる危険性があります。だから免疫細胞をたくさん配置して
 異物や外敵から身を守ろうとしているわけです。
 腸内環境を整えておくことが免疫力アップにつながります。

  腸内環境を整えるこつ 
 ・発酵食品(ヨーグルト、納豆、みそ等)・食物繊維(野菜類・海藻類他)を食べる。
 ・便秘を解消する。


 3 体温と免疫力
 免疫細胞の中に「がん細胞」や「ウイルス感染細胞」を攻撃してくれる
 「NK細胞」という細胞があります。体温が36.5℃以上だと活発に働いてくれます。
 これが活性化すると、がんや感染症などになりにくくなります。
 身近な方の中に、あまり風邪をひかない方はいませんか?その中には平熱が高い方が多いです。

 また、体温が1℃下がると、免疫力が30%下がるといわれています。
 普段から体を冷やさない、少しでも体温を上げるような生活を心がけるといいです。

  体温アップの生活のこつ
 ・身体を動かして筋肉をつける。
  →激しい運動よりもだらだら運動のほうが、免疫力の値は安定します。
 (激しい運動は終わった後に免疫力が極端に下がる時期があります。
   アスリートでもよく風邪をよくひく方がいるのはこの理由です)
 ・入浴のときは湯船につかって体の芯を温める
 ・夏でも冬でもとにかく体が冷えない工夫をする。 


 4 免疫力を短時間で上げる方法(バランスの良い食生活を基本として)
 ・笑う(つくり笑いでも効果があります)
 ・音楽を聴く・歌う
 ・自分が心地よいと思うことをする
 (マッサージ、趣味、楽しい妄想など)
 ・熟睡する

 できることからやってみて、
 体内・体外の敵から身を守りましょう。


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 参考文献
 奥村康:大丈夫!何とかなります。免疫力は上げられる,主婦の友社
 e-ヘルスネット:腸内細菌と健康

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