2020年6月号 『からだは天気の影響を受けています!』

 
 「頭が痛いと思ったら翌日雨が降った」「雨が降ると古傷が痛む」
 「雨が降るとだるくて仕事にならない」
 なんていうことはありませんか?気象病などと呼ばれています。
 低気圧が近づくと、天気が下り坂になり、体調が悪くなる人がいます。
 梅雨の時期もそうですが、台風がくる夏以降も注意です。



 1 自律神経との関係

 外部の環境が変わっても体内の環境を保つために活躍しているのが、自律神経です。
 自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つが体調のバランスをとってます。
 そして低気圧が自律神経に影響を与えます。天気の悪い日または天気の悪くなる前にだるさ、
 めまい、頭痛などといった不調を引き起こすことがあります。


 2 生活に支障をきたす片頭痛
 
   出典:イーアイデム人類の敵
          「低気圧の片頭痛」対処法ハウツー教えます(外部リンク)

 

 片頭痛で悩んでいる人は多いです。
 片頭痛にはいろいろな原因がありますが、
 天気から影響を受けることもあります。

 低気圧によって脳内の血管が拡張すると周りの神経を圧迫し頭痛が発生します。
 天気が悪くなるときに頭痛がするのはこのような理由の方もいます。
 休日に片頭痛が多いのは、リラックスして血管が拡張することによるものです。
 


 
 3 対策

 気象病の症状をまったく出さないことはできませんが、症状を楽にすることはできます。
 自分が気象条件でどのような症状が出るのかを把握しておくことも大切です。

 ①体調手帳をつける

  ・手帳に体調の変化があった日と天気を書いておくと関連性があるのに気づく。

  ・天気予報をみて対応策を考えることができる。

  ※頭痛持ちの人へ→頭痛は強くなってからでは頭痛薬が効きにくいので、
   痛くなる前触れを感じたときに飲むと効きます。

 ②自律神経の総合力を上げる

  ・腸内環境を整える

  ・適度な運動をする

  ・体を冷やさない

  
  ・腹式呼吸の吐いたり吸ったりをそれぞれ5秒くらいかけてゆっくり行うことを
   5~10分毎日行う(交感神経と副交感神経のバランスを整えます)

  ・朝起きたら1杯の水を飲む (副交感神経を刺激します。)

 上記の3つは前回の免疫力を上げる方法と同じです。
 自律神経を鍛えると免疫力が上がります。お天気とも上手につきあいたいですね。


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 参考文献

 福永篤志:医師が教える気象病予防その症状は天気のせいかもしれません,医道の日本社
 若林理砂:その痛みやめまいお天気のせいです,廣済堂出版       
 ヘルスアップ健康づくり,天気の変化で不調を感じる「気象病」対処法は

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