2020年9月号『コロナ太りはストレス太り!心と体ががんばっている証拠です。』
【1】「コロナ太り」ありませんか?
家にいることが多いと間食の回数が増えたり、いつもより食事の量が増えることがあります。
メカニズム的には、ストレスを脳が感じると、セロトニンという幸せ感が高まる
ホルモンの分泌が減ります。セロトニンの食欲を抑える働きが低下するので食欲が
増してしまうのです。(個人差はありますが…)
急性のストレスは食欲を低下させますが、慢性のストレスは栄養価の高い食事を
食べたくなる傾向があることも知られています。慢性のストレス刺激によって、
甘いものや油が多いものを食べたくなってしまうということです。
食べることは、ストレス発散になります。みなさんの心と体は無意識にストレスを
解消しようと闘っているのです。
【2】 でもやっぱり体重管理は大事。
体重が増えると生活習慣病のリスクが高まります。新型コロナウイルス感染症の
終息はいつ?とわからない中で、今だけだから…と放っておくわけにはいきません。
その方の身長に対する標準体重内におさまっていれば大丈夫です!
身長と体重のバランスを表す数値のBMIという指標がありますが、
この数値が 22 というのが、その人の身長にとって一番病気になりにくい体重です。
BMIの計算方法:体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)標準値18.5~24.9
(身長はmで計算するのがポイントです。例162㎝だと1.62で計算します。)
【3】 自粛生活の健康づくりのポイント
ポイント① 運動不足解消
家の中ではなかなか運動できないですね。厚生労働省では、
運動量の一つの目安として、男性は9200歩、女性は8300歩を
一日の目標歩数としています。1000歩はだいたい10分で歩ける
歩数で3,000歩の消費カロリーは約100kcalくらいです。
(個人差はあります)万歩計が内臓されている携帯電話などを
どんどん活用するといいですね。
家事などの歩数は意外にも多いので、携帯電話をポケットに入れながら
家事をしても励みになります。
そして今流行の配信動画をみながら自宅でエクササイズもよいですね。
ポイント② 食べ過ぎと飲みすぎの予防
気が付いたら、スナック菓子を一袋食べてしまった…!と、後悔に苦しむことがありませんか。
お腹が空いていなくても家にいるとなんとなく冷蔵庫を開けて、食べたり飲んだりして
しまうものです。その一口が始まる前に、回避する方法があります。
食べたい欲求をすぐにできる行動に置き換えることです。例えば、猫とじゃれあう、
パックをしたりネイルをしたり美容に集中する、キッチンの一部をピカピカに磨く、
などの気持ちを集中できる他の行動に変えて、とりあえず5分間集中してみると、
食べたい欲求がおちつきます。
お酒好きの方は時間制限なしの「家飲み」に気をつけましょう。飲酒はストレス解消には
いいのですが、思わぬカロリーになります。晩酌を毎日される方が、お酒を休むだけで、
ダイエットに成功することはよくある話です。
ビール350mlは140㎉、日本酒1合は190㎉、赤ワインボトル1/2は270㎉。
お酒はカロリーがありますが、炭水化物、タンパク質、脂肪などの栄養素がありません。
良質な栄養素のあるおつまみと一緒に飲むといいですね。
ポイント③ 精神の安定
「噛む」こと、朝日を浴びること軽い運動をすることで幸せホルモンセロトニンが
活性化されます。たわいもないおしゃべりは不安を解消してくれます。
そして、がんばっている自分をほめてあげましょう!
参考資料:厚生労働省, 活動・運動,成人における現状と目標
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eヘルスネット,ストレスと食生活・BMI